コクヨが描く新たな働き方を支えるリノベーション
コクヨ株式会社は、老朽化した中小規模ビルのリノベーションに特化したサービスを開始し、その第一弾として静岡県浜松市にある遠州鉄道の旧飲食店ビルを対象に、新たなプロジェクトを立ち上げました。2027年1月の開業を予定しており、社員の新しい働き方や地域とのつながりを実現するモデルオフィスとして生まれ変わる計画です。
1. 「自社ビル一棟まるごとリノベーションサービス」とは
コクヨが提供するこのサービスは、老朽化が進む中小規模ビルの経営上の課題を解決することを目的としています。日本国内では、建物や設備の老朽化が著しく、経営資源としての価値が低下している企業が多く、これを打破する新たな提案を行っています。コクヨはその豊富なノウハウを駆使し、オフィスビルの価値を高めるサポートを行うことを目指しています。
2. リノベーションの概要
今回リノベーションを行う浜松市の物件は、1997年に開業以来、地域の飲食店として利用されてきましたが、2021年に閉店。その後の社会環境の変化を受け、この場所を「オフィス」という新たな機能を持つスペースへと転換していきます。それにより、職場環境の整備と地域住民との交流を生む拠点の創出を目指しています。
リノベーションの基本構想
コクヨは、オフィス機能を中心にしつつ、社員同士の交流や健康促進の要素を組み合わせた多機能スペースとしてリノベーションを進めます。施設コンセプトには、遠州地方の言葉「やらまいか」と「つながる」を組み合わせた「つながらまいか!」を掲げ、社員が働く中にも楽しさと余裕をもたらすことを目指しています。
構成機能
このリノベーションの主な機能は次の通りです:
1.
オフィス機能: 様々な働き方に対応した柔軟な執務空間を整備し、創造性溢れる仕事環境を提供します。部門を超えた交流が生まれる場として設計されます。
2.
交流機能: 社員のみならず、地域の方々との交流の場も配置。1階には飲食スペースがあり、昼はカフェ、夜はバーとして利用可能です。ここから新たなつながりが生まれることを期待しています。
3.
ウェルビーイング機能: 健康を支えるリフレッシュエリアを整備し、サウナや屋上テラスの設置を予定。仕事と生活の質を高める環境が整います。
3. 今後の展望
現在、基本設計が進行中で、開業に向けて地域住民との対話を重視しながら、更なる具体化を進めています。開業後は、外部の方々を招いたイベントを定期的に開催し、地域との交流を深め、観光魅力の向上を図っていく予定です。新たに掲げられる施設名についても、今後検討が進められます。
4. 遠州鉄道株式会社
遠州鉄道は1943年に設立され、静岡県西部を中心に、鉄道やバスの運行を行うなど地域の暮らしを支える様々なサービスを展開。多角的な事業を通じて地域貢献を目指しています。
物件概要
- - 所在地: 浜松市中央区田町 324-15
- - 構造: 鉄筋コンクリート造3階建
- - 築年数: 1997年9月(築28年)
このリノベーションは、地域の活性化につながる新たなモニュメントとなることを期待されています。コクヨの挑戦は、どのような形で地域社会に結びついていくのでしょうか。彼らの新たなプロジェクトに家具の業界外からも注目が集まることになりそうです。