在宅介護に革命をもたらす！認知症ケア補助AI『DeCaAI』の実証実験開始

新しい在宅介護のカタチを実現するAI技術

近年、在宅での高齢者介護が求められる中、セントケア・ホールディング株式会社のグループ会社であるセントケアDXが新たに『DeCaAI』という認知症ケア補助AIを活用した実証実験を開始しました。この取り組みは、認知症患者の行動や心理症状を事前に予測し、適切なケアを提供することで、介護者の負担を軽減することを目的としています。

DeCaAIとは？

『DeCaAI』は、Dementia Care-assist AI systemの略称で、最新のIoTセンサーデータを使用して、認知症患者の状態を把握し、BPSD（行動・心理症状）を予測・予防します。主に以下の情報を集約し、AIが分析を行います。

1. 認知症患者のバイタル情報（脈拍や体動など）
2. 部屋の環境情報（温度、湿度、照度など）
3. 介護者が入力する介護記録。

これにより、AIは30分から60分前にBPSDの発生を予測し、現場の介護スタッフへ適切なケア法を通知します。

実証実験の詳細

本実証実験では、セントケアDXが提供する訪問介護サービスを利用する方を対象に行われます。利用者宅に環境センサーが設置され、スマートウォッチを装着した患者や、スマートフォンアプリを利用して情報確認や記入を行う介護スタッフが最高の連携を図ります。これにより、従来の経験則に頼るだけでなく、エビデンスに基づいたケアの実施が可能になります。

また、実証対象者は独居の80歳代男性で、要介護3（軽度認知症）の方であり、訪問介護やデイサービスなどを利用しています。DeCaAIによって実現されたチームケアにより、在宅でも施設のような安心感を持った生活ができるよう取り組んでいます。