福岡市オフィスマーケット最新レポート：空室率連続低下と賃料上昇の兆し

福岡市オフィスマーケットの現状

三幸エステート株式会社が発表した2025年2月度の福岡市オフィス賃貸状況に関する最新情報に注目が集まっています。福岡市では、オフィスの空室率が2カ月連続して低下を見せており、特に呉服町エリアでは0.5ポイントという大幅な減少が記録されました。これは、市内での集約や拡張移転に伴う空室の消化が影響しているとされています。現在の空室率は4.35％と、前月比で0.13ポイント下がりました。

新たな需要の波

さらに注目すべきは、博多駅周辺エリアでのオフィスの需要が高まっていることです。特に、大規模ビル「S-GATE FIT 東比恵」の竣工による影響は大きく、博多駅から地下鉄を利用したアクセスの良さが評価されています。このビル周辺への需要は、博多駅や天神駅周辺の新築ビルに対する割安感を背景に高まっているとのことです。福岡支店の中村竜治支店長は、この需要の流れがエリア全体に良い影響をもたらしていると述べています。

募集賃料の上昇

また、福岡市の全規模ビルにおいて、募集賃料も上昇傾向にあります。前月比で121円の増加を見せ、坪単価は15,458円に達し、2000年以降では最高値を記録しています。この状況は、オフィス需要の急増と多くの引き合いがあることを示しています。

様々なエリアの動向

福岡市内のエリア別では、特に博多駅前エリアが需要の中心となっています。現在募集中の区画は、多くの引き合いが寄せられており、市場全体の活況を反映しています。空室率と潜在空室率共に低下傾向にある中で、どのエリアが今後注目されるのかが大きな関心事です。

三幸エステートの役割

三幸エステート株式会社は、1977年に設立された会社で、企業のオフィス戦略をトータルにサポートしています。最適なワークプレイスの検証や提案から、賃貸オフィスビルの選定まで幅広いサービスを提供し、オフィスに関するニーズに応えています。福岡のオフィスマーケットは今後も変化が期待されるため、同社のデータに注目が集まります。