北海道ガス、DX人材育成に挑む
北海道ガス株式会社(以下、北ガス)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指し、社員のデジタルスキルを用いた実践型人材育成プログラムを導入しました。このプログラムは、株式会社STANDARDが支援し、約4.5ヶ月にわたる集中教育を通じて数々のビジネス課題に対する解決策を提案し、実際に成果をあげるという内容です。
背景と課題
北ガスがこのプログラムを開始した背景には、全社的に見られるDX人材不足の深刻さがあります。管理職の約8割が自部署内のDX人材が不足していると回答しており、さらに「スキル不足」「時間の不足」「組織文化の壁」といった「三つの壁」が阻害要因として浮上しました。また、生成AIやRPAなどの技術に対する関心は高いものの、実際に「使い方が分からない」といったギャップも指摘されています。
これらの課題を克服すべく、北ガスは組織的な仕組みと機会の整備が必要であると認識し、今回のプロジェクトを立ち上げました。
プログラムの内容
STANDARDと北ガスが共同で設計したのは、従来の座学型研修ではなく、実際の業務課題をテーマにした課題解決型学習(Project-Based Learning)プログラムです。こちらでは、実業務の課題を解決するため、プロトタイプを開発するところまで支援します。
プログラムは、おおよそ次のようなステップで進行されました:
- - Day1:業務整理・課題設定
- - Day2:施策検討
- - Day3:施策効果算定・企画精緻化
- - Day4:プロジェクト設計・マネジメント
- - Day5:成果発表
特に、課題を「腐らせない」ために行う個別伴走支援が特徴であり、各チームは専門的なアドバイスを提供されたことで、質の高い企画が実現しました。
具体的な成果
約4.5ヶ月の取り組みを経て、北ガスは単なる企画書の作成に留まらず、実業務に直接関連した成果物を得ました。具体的には、生成AIを活用した保安業務の効率化プロトタイプや、過去の膨大な資料を整理して即座に情報を提供する検索システムの構築が挙げられます。
成功の要因
成功の鍵となる要因には、プロジェクトの規模に応じた出口の設計、心理的な安全を確保する伴走サポート、そして管理職の巻き込みがありました。管理職の協力を得ることで、受講生のモチベーション維持や企画の質向上が図られ、実務に直結するアイデアを生み出す環境が整ったことが大きな成果に繋がりました。
講評
北ガスの担当者からは、今回の取り組みを通じて得られた知見として、DX人材育成においては「学びを業務にどう直接結びつけるか」が成功の大きなポイントであると強調されました。特に、業務時間を確保し上長の協力を得られたことで、受講者は実務課題に集中できたことが評価されています。
株式会社STANDARDについて
このプロジェクトを支援した株式会社STANDARDは、「ヒト起点のデジタル変革をSTANDARDにする」というビジョンのもと、日本企業のDX推進を支えています。彼らの強みは、多くの企業への実績から引き出された知見と、個別の課題に応じた育成プログラムを提供することです。新たな技術導入に向けて、組織全体のデジタルリテラシー向上に貢献しています。
DXは今後ますます重要なテーマとなり、北ガスの取り組みは、多くの企業にとっても大いに参考になることでしょう。