サグリ株式会社が推進するカーボンクレジットプロジェクト
2025年10月23日、サグリ株式会社が発表した新しいカーボンクレジット創出の取り組みが、注目を集めています。このプロジェクトは、改良農地管理に基づくもので、Verraによるカーボンクレジット基準認証機関への申請中です。プロジェクトIDは5663であり、詳細はVerraの登録簿でも確認可能です。
プロジェクトの背景
サグリ株式会社は、兵庫県丹波市を拠点とするスタートアップであり、AIを用いた衛星データ解析技術を活用して持続可能な農業の実現と地球環境の課題に取り組んでいます。本プロジェクトは、従来の農業手法を見直すもので、特に土壌の健康を重視しています。
VT0014公式承認
本プロジェクトで使用されるVT0014は、最近Verraによって承認された新しい方法論です。この方法論では、デジタル土壌マッピング技術を採用して、土壌有機炭素(SOC)の変動を監視します。これにより、従来必要とされていた重労働な土壌サンプリングを削減し、参加農家の負担を軽減できます。
ベトナムでの展開
サグリの取り組みは、2024年12月に発表された出光興産、Lam Son Sugar Joint Stock Corporation (LASUCO)との協業に基づいています。これはベトナムにおけるサトウキビ畑での改良農地管理を通じてカーボンクレジットを創出することを目指しています。このプロジェクトは、環境に配慮した農業の重要性を再認識する契機となるでしょう。
パブリックコメント期間
プロジェクトが始動すると、パブリックコメントの期間が設けられ、関係者からのフィードバックが受け入れられます。このプロセスはプロジェクトの透明性を保つために重要です。サグリは、この意見公募を通してプロジェクトの健全性を高め、正式な登録を目指します。
将来の展望
サグリ株式会社は、今後も革新的なテクノロジーを駆使し、アジアおよび世界各国の農家との協力を深めていく方針です。持続可能な農業と脱炭素社会の実現に寄与するため、これからも努力を続けます。
企業情報
サグリは2018年に創業し、「人類と地球の共存を実現する」ことをビジョンに掲げています。農地パトロールアプリ「アクタバ」や土壌分析アプリ「Sagri」など、多様なサービスを展開しています。最近では農林水産省からの支援を受け、様々な技術革新を進めています。受賞歴としては、ICCサミット KYOTO 2023での優勝が挙げられます。
会社概要
企業名: サグリ株式会社
本社住所: 兵庫県丹波市氷上町常楽725-1
代表者: 坪井俊輔
設立日: 2018年6月14日
公式サイト:
サグリ株式会社