持続可能な航空燃料普及へ
2025-03-12 14:24:15

吹田市が持続可能な航空燃料の普及へ協力、廃食用油を活用した新たな試み

吹田市が持続可能な航空燃料の普及へ協力



2025年3月12日、大阪府吹田市では、コスモ石油株式会社、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYと連携し、持続可能な航空燃料(SAF)の普及促進に関する協定を締結しました。この協定に基づき、吹田市から供給される廃食用油は、年間約27,000リットルを見込んでおり、国内最大の排出量削減が期待されています。

協定締結の背景と意義



吹田市は一般廃棄物処理計画の一環で、「参加しやすいリサイクルシステムの構築」を目指しており、公共施設に廃食用油の回収拠点を設置してきました。しかし、多くの家庭では廃食用油が多く廃棄されている現状もあります。今回の協定は、廃食用油を再資源化し、航空燃料としての利活用を促進することで、地域住民が脱炭素社会の実現に貢献できる仕組みを提案しています。

具体的な取り組み



吹田市内では、公共施設や市立学校、保育園など、計15箇所の回収拠点を設け、集められた廃食用油はレボインターナショナルが収集します。これらはSAFFAIRE SKY ENERGYのプラントでSAFの製造に利用されます。このプロジェクトは、2024年12月に堺製油所内のSAF製造装置が完成し、2025年4月からの供給を見込んでいます。

また、活動の一環として、市民への啓発活動も行われる予定です。廃食用油を持参した市民には抽選で「すいたんグッズ」を配布し、SAF製造設備の見学会への招待も予定されています。

SAFの特徴



SAFとは、廃食用油やバイオマスを原料として生産される持続可能な航空燃料であり、航空機や給油施設の改修なしで利用できる特性を持っています。製造から使用までのライフサイクル全体でCO2排出量を約84%削減可能とされており、これにより地球環境への負荷を大幅に軽減します。

未来の展望



今回の協定締結は、吹田市が持続可能な循環型社会を形成し、脱炭素に向けた一歩となります。各企業との密な連携により、地域が一丸となって持続可能な未来に向けた取り組みを進めることが期待されます。このプロジェクトを通じて、多くの市民が環境問題に対する意識を高め、脱炭素社会の実現へとつながることを願っています。


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会社情報

会社名
コスモエネルギーホールディングス株式会社
住所
東京都港区芝浦一丁目1番1号
電話番号

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