DGDVが新たな決済サービスに出資
DG Daiwa Ventures(DGDV)は、消費者と事業者向けの口座間決済サービスを提供している株式会社Jammにシードラウンドで出資したことを発表しました。出資額は約5億円となり、X Tech VenturesやANRIと共に進められています。この決済サービスは、口座間直接取引(AtoA)に特化し、銀行口座から直接オンラインでの決済を実現します。
スムーズなユーザー体験の実現
Jammの特徴は、ユーザーがウォレットの事前チャージを必要とせずに、初回登録も短時間で済ませることができる点です。決済も迅速に行えるため、滑らかなユーザーエクスペリエンスを提供し、年々進化するキャッシュレス社会において強い競争力を誇ります。
現在、Jammは三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行など、300以上の銀行と連携しており、全国の都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、さらには労働金庫にも対応しています。これにより、消費者は幅広い金融機関を利用して、便利に決済を行うことが可能です。
セキュリティと法規制
さらに、Jammは最新の犯罪収益移転防止法に準じた本人確認手続きを採用しており、安心・安全な取引環境を提供しています。本人確認にあたっては、二種類の方式(ヘ方式、ワ方式)を用いており、顧客のプライバシーを保護しながら高いセキュリティを確保しています。
AtoA決済サービスの市場の成長
世界的なオープンバンキングの進展と共に、銀行データの規制緩和が進行中です。この流れの中で、海外においてはすでに多くのAtoA決済サービスが成長しており、実績のあるユニコーン企業が数多く誕生しています。日本市場においても、便利で安心な口座間取引の需要が高まっており、Jammのサービスは消費者およびEC事業者にとって重要な利便性やコスト削減に寄与することが期待されています。
DGDVは、Jammの技術が新たなスタンダードとなり、消費者と事業者の決済体験を向上させる革新的なインフラであると評価しています。今後、Jammがより多くの金融機関と連携を深め、加盟店ネットワークを拡大していく中で、日本の口座間決済市場のリーディングプレーヤーとなることを目指しています。
イベントの開催
なお、DGDVとJammは、2025年7月3日に京都で開催予定のIVS 2025のサイドイベントとして、スタートアップCxO交流会を共催します。このイベントでは、さらなる交流とネットワーク構築を通じて、新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
イベントの詳細や参加登録方法については、公式ウェブサイトをご覧ください。
DGDVの概要
DG Daiwa Ventures(DGDV)は、東京を拠点としたベンチャーキャピタルで、シードおよびアーリーステージのスタートアップへの投資に特化しています。国際的な投資家との連携を通じて、AIやセキュリティ、フィンテック、ロボティクスなどの技術分野において投資活動を展開しており、さまざまなスタートアップの生態系に変革をもたらすことを目指しています。
公式ウェブサイトはこちら:
DGDV公式サイト