CONOCが建設業クラウドを進化させる新構想を発表
株式会社CONOCは、建設業界向けに提供しているクラウドサービス「CONOC建設業クラウドの進化」を発表しました。この新しい構想は、従来のSaaS(Software as a Service)から、AIを活用した新たなサービスモデル「AaaS(Agent as a Service)」へと進化する計画です。これにより、建設業務を「入力ゼロ、確認だけ」で行うことができる未来を目指しています。
建設業界の現状
日本の建設業界は、52兆円という巨大な市場規模を持ちながら、労働力不足や生産性の低さといった構造的な問題を抱えています。特に、従業員の高齢化や2024年問題による時間外労働規制の影響が大きく、経営者は人手の確保や業務の効率化に頭を悩ませています。さらに、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入率は20.7%に過ぎず、AIの活用率は9.4%と低迷しているのが現状です。特に、従業員数10名以下の中小建設会社ではデジタルツールの未導入が多く見受けられます。
CONOCの新しい取り組み
CONOCはこれまで777社に導入されてきたクラウドサービスを基盤に、現場からのフィードバックを受けて二つの課題に対処するべく新たなプラットフォーム構想を発表しました。一つ目は、デジタル化が進んでも、依然として業務の入力や判断は人間に頼っているという点。そして二つ目は、各社の業務に応じた機能開発が追いつかないという課題です。
この新しいプラットフォームでは、AIエージェントが現場の業務を担うことを目指しており、見積もりや日報の作成など様々なプロセスを自動化することが可能になります。また、AIの活用により、見積作成の時間を従来の3〜4時間から20分以下に短縮することができるのです。このように、業務の効率化と経営判断を促進するAI機能が充実していく計画となっています。
段階的な進化
CONOCは、クラウドサービスの進化を三つの段階に分けて進めていきます。
1.
第1段階:SaaS
見積、請求、原価、工程管理などをクラウド上で一元化。これにより、業務の管理が容易になります。
2.
第2段階:AI on SaaS
AIが業務の一部をアシストし、効率化を図ります。例えば、AI見積OCRを活用して見積作成時間を大幅に短縮します。
3.
第3段階:AaaS
AIエージェントが実際に業務を担う「入力ゼロ、確認だけ」という世界を目指し、より高い業務効率を実現します。
導入予定のAIエージェント
CONOCは、複数のAIエージェントを開発しており、2026年度までに16以上のエージェントを導入する予定です。例えば、積算を支援する「セキサンAI」や、日報を自動作成する「ニッポウAI」などがあり、業務の効率化に寄与します。これらのAIは特定の業務に特化しており、短時間での金額提示や日報の構築を可能にします。
まとめ
株式会社CONOCが進化を約束する「CONOC建設業クラウド」は、建設業界の未来を切り開く鍵となり得ます。デジタル化とAIの導入が進むことで、業務の効率化だけでなく、経営判断の質も向上することが期待されています。今後の展開から目が離せません。