鳥取県倉吉市の松井酒造合名会社は、湯梨浜町の旧東郷中学校跡地に新たなウイスキー製造工場を建設することを発表しました。
この決定は、生徒数の減少により5年前に閉校した旧東郷中学校の跡地活用策として、湯梨浜町が募集していた土地の活用方法に応募した結果によるものです。約2万7000平方メートルの土地を購入し、20基の蒸溜器を備えた新工場を建設する予定です。
松井酒造は現在、県内に5基の蒸溜器を所有していますが、新工場の建設により、2029年までに蒸溜器の数を大幅に増やす計画です。これにより、ウイスキーの製造量を飛躍的に向上させ、さらなる事業拡大を目指します。
新工場では、ウイスキーの製造だけでなく、将来的には湯梨浜町の特産品を使用したお酒の開発も計画されています。地域との連携を強化し、観光客誘致にも貢献することで、地域社会の発展に貢献していくことを目指しています。
松井酒造は「お酒の製造を通じて、人々を幸せに」という経営理念を掲げ、世界50カ国以上に「倉吉」「鳥取」「山陰」など地元にちなんだ商品名の「マツイウイスキー」ブランドを販売しています。常に未来を見据え、新たな価値を生み出し続ける同社の取り組みは、今後も注目を集めそうです。