ミャンマーIT就職フェアでのAI入社試験システムの実証実験が成功

グローバルイノベーションコンサルティングの挑戦

グローバルイノベーションコンサルティング株式会社（GIC）は、この度ミャンマーで開催された「IT就職フェア」において、最新のAI技術を活かした入社試験システムの実証実験を実施しました。このフェアは毎年多くの優秀な人材を採用するための場として知られ、今回は約400名の求職者がこのシステムを使用して受験する機会を得ました。

ミャンマーIT就職フェアの概要

「ミャンマーIT就職フェア」は、2012年から毎年開催されており、今年で第14回目を迎えた日系IT企業向けの大規模採用イベントです。2025年には9月28日に開催され、ヤンゴン会場では対面形式で、マンダレーではオンライン形式での参加が可能です。このフェアには、ITスキルや日本語能力を持つ新卒・中途採用の候補者が1,000名以上集まり、300名以上のミャンマーIT人材の採用が実現しています。

採用活動の課題

しかし、IT業界における応募者数の増加は、企業にとって新たな課題をもたらしています。問題作成や採点が増える中で、採用プロセスの公平性・透明性を確保することが求められています。これらの課題を解消するため、GICはAI（Open AI ChatGPT, AWS Bedrock）を用いて、入社試験の自動生成からオンラインでの受験、採点および結果のレポート出力までを一貫して行うシステムを開発しました。

実証実験の成果

今回の実証実験では、以下のポイントが確認されました。

1. 大規模受験対応: 400名の応募者が一斉に受験可能なため、効率的な試験実施が実現。
2. 問題作成と採点の効率化: AIの活用により、問題作成の工数が大幅に削減され、採点・結果集計が即時に行えるようになりました。
3. 公平性と透明性の確保: AIによって自動的に出題されるため、一貫した基準で評価が可能になります。
4. 応募者の利便性向上: 自宅や指定の会場からオンラインで受験できるため、受験者の負担も軽減されました。