次亜塩素酸の効果
2026-04-13 13:21:27

次亜塩素酸の室内環境におけるウイルス不活化効果を実証した研究

次亜塩素酸の室内環境におけるウイルス不活化効果を実証した研究



パナソニック HVAC & CC株式会社と群馬パース大学が共同で行った研究が、室内環境における次亜塩素酸の効果を示す重要な論文として、2026年4月2日に国際的学術誌「Microorganisms」に掲載されました。この研究は、2026年3月17日に発表されたプレスリリースの内容が基になっています。

「Microorganisms」はスイスのMDPI社が発行している、微生物や感染症学関連の研究に特化した査読付きオープンアクセスジャーナルです。このジャーナルのインパクトファクターは4.2と、非常に高い評価を受けています。今回の掲載により、パナソニックと群馬パース大学が共同で行った室内環境に関する次亜塩素酸の効果を検証する研究として、2025年9月の論文に続く2回目となります。

群馬パース大学大学院・附属研究所先端医療科学研究センターの木村博一教授(インフェクションコントロールドクター)は、次亜塩素酸が人が居住する空間におけるウイルスの不活化に有効であることが科学的に証明されたとし、この技術の展望について期待を寄せています。

研究の概要



研究の背景として、室内環境における表面上の微生物管理は、感染予防や制御の観点から非常に重要です。従来のアルコールや消毒剤による清掃方法に代わり、次亜塩素酸を利用した新たな除菌手法が注目されています。具体的には、気体状の次亜塩素酸を用いることで、非接触かつ連続的な感染制御が可能であり、室内環境の清浄度を保つ期待が高まっています。

この研究では、群馬パース大学の実際の講義室で、気体状次亜塩素酸を発生させる装置を用いて、付着ウイルスの不活化効果を評価しました。実験の結果、開始から24時間後にはインフルエンザウイルスA型(H1N1)が99.9%、エコーウイルス30型(E30)が99.0%不活化されることが確認されました。

さらに、感染に関連するウイルスタンパク質のアミノ酸残基の割合を比較し、三次元構造解析を行うことで、気体状の次亜塩素酸による不活化が、単なる暴露条件だけでなく、それに影響を与えるタンパク質の構造や成分にも関連していることが示されました。

このような研究成果は、次亜塩素酸技術のさらなる発展と、実際の感染症予防における実用化に向けた重要なステップとなるでしょう。

本研究は群馬パース大学との合意に基づく共同研究であり、今後もさらなる研究開発が期待されます。論文の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

論文のリンク

関連情報


・[トピックス]実使用空間における次亜塩素酸を用いた浮遊菌・付着菌の除菌効果に関する論文が学術誌「Microorganisms」に掲載(2025年9月19日)
関連情報のリンク
・[プレスリリース]実際に人が利用する室内環境において、気体状次亜塩素酸を用いた付着ウイルスの不活化に関する基礎的研究を実施(2026年3月17日)
プレスリリースのリンク



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会社情報

会社名
パナソニックグループ
住所
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121

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