インテージグループがCintのプラットフォームで調査業界に革新をもたらす
近年、オンラインリサーチのニーズが急増する東南アジア市場で、アジア最大手の調査会社であるインテージグループは、Cintのグローバルプラットフォームを導入し、新たな可能性を切り拓くことを発表しました。これにより、特にシニア層などの難アクセスと言われるモニター層に対しても、より効果的にリーチできる環境が整います。
モニター層へのアクセス改善
インテージ・タイのディレクターであるPalasai Sookthis氏は、「インテージグループはアジア全域で確固たる地位を築き上げています」と述べ、Cintを最良のパートナーとして選んだ理由を説明しました。独自のパネルをグローバルプラットフォーム上で構築することで、市場調査業界全体に貢献する意義を強調しました。
さらに、シントジャパンのリージョナルディレクターを務める長野草児氏は、「業界最大手であるインテージ社にプラットフォームを提供できることを非常に光栄に思います。インテージグループが求める水準を満たす新しいアジアパネルネットワークを構築できる機会が得られます」とのコメントを寄せています。
シルバー世代に焦点をあてた調査
この取り組みの一環として、インテージ・タイはCintと共同で、9カ国から2,700人を対象にしたインターネット調査を実施。その結果をもとに、シルバー世代に特化したフォーラムが開催されることが発表されています。このフォーラムのテーマは「シルバー世代のオンライン行動の比較調査」です。対象国は、日本、タイ、インドネシア、インド、ベトナム、スウェーデン、シンガポール、アメリカ、イギリスと幅広く、多様な世代を分析する機会が設けられています。
調査から明らかになったことは、高齢者層のニーズに応える商品やサービスの開発が急務であるという点です。60歳以上の人口が増加するなか、この世代に特化した商品開発は未だ不足していることが現状です。高齢化は社会的な課題ながら、ビジネスチャンスでもあるため、企業はこの層を理解し、アプローチすることが重要になります。
新たな調査結果とインサイト
この調査では、50代以上の市場にとっての重要なキーワードとして、「SILVER」が浮かび上がりました。具体的な内容は以下の通りです:
- - Social: オンラインメディアを積極的に利用
- - Independence: 独立志向がありつつも自己中心的ではない
- - Leisurely: ゆったりとした生活が好き
- - Values: 価値を重視し、新しいものにオープン
- - Experienced: 豊富な経験を持つが、年寄りと呼ばれることを拒否
- - Relaxed: ゆったりしているが、引退には至っていない
インテージ・タイの年次フォーラムでは、共同調査の結果に加え、「MyReco Solutions」と呼ばれるデジタルツールを用いた調査結果も発表されます。これはリアルタイムで3カ国、90人を対象にした定性調査によるもので、興味深いインサイトが得られることでしょう。
フォーラムの詳細
このフォーラムは、2015年8月27日午後2時から4時50分まで、バンコクのウェスティングランデスホテルにて開催されます。シルバー世代に対する理解を深め、今後の市場戦略に繋げる貴重な機会となることでしょう。
Cintとインテージの期待
Cintは、世界中の消費者オピニオンにアクセスを提供するグローバルなテクノロジーソリューション会社です。インテージグループとの提携を通じ、アジア市場における調査の質・量を一層向上させることが期待されています。インテージ・タイの取り組みは、今後の調査業界に大きな影響を与えることでしょう。これからの展開が非常に楽しみです。