地域コミュニティと学生の力で災害に備える新たな取り組み

2025年2月7日と8日に、埼玉県北葛飾郡杉戸町にて「第12回協働型災害訓練」が開催されます。このイベントは、地域の人々と学生が連携して防災の重要性を学ぶことを目的としています。近年、自然災害が頻発している中で、地域コミュニティの力と学生の発想力が求められています。

自然災害と地域医療への影響

毎年のように日本各地で発生する自然災害は、もはや他人事ではありません。特に豪雨や地震によって、地域の医療提供体制は大きな影響を受けます。例えば、河川堤防が決壊した場合、道は冠水し、医療スタッフやその家庭にも甚大な被害が及ぶ可能性があります。このような状況でどのように診療を続け、患者の命を救うかが重要な課題となっています。

厚生労働省の支援事業により、地域BCP（事業継続計画）の策定が求められている中、この協働型災害訓練は地域の防災体制を強化するための貴重な機会です。埼玉県北葛北部医師会の医師である中野智紀医師が登壇し、地域防災計画と地域包括ケアシステムの関連性についての講演を行います。

テーマは「地域のチカラ×学生のチカラ」

今年の訓練のテーマは「地域のチカラ×学生のチカラ〜防災×ゲーミフィケーション〜」です。災害発生の際、行政や関係機関が迅速に動くことが困難な場合がありますが、その間に地域の人々や学生が活動することで、多くの命を守ることができると考えられています。特に、ゲーミフィケーションを用いた防災教育は、楽しみながら学ぶことができ、実践的なスキルも養える点で注目されています。

参加者募集と条件

この訓練には、首都圏周辺の自治体職員や地域防災に関心のある方々が対象です。会場参加は100名、オンライン参加は200名まで受け付けています。また、参加費は各日3,000円、一部割引もあります。この機会を通じて、地域社会の防災の重要性と、それに対する新たなアプローチについて学べる貴重な体験になるでしょう。

講師の紹介

中野智紀医師は、埼玉県北葛北部医師会の地域包括ケア担当理事として、地域医療に尽力しています。彼の経験と洞察は、災害医療の現場での実践に基づいており、大変貴重なものです。過去には国内外での活動を通じて多くの賞を受賞している彼の話を聞くことで、参加者はより深く防災に対する理解を深めるチャンスとなるでしょう。