ユーグレナ社がASEAN地域でのバイオ燃料プロジェクトを加速
株式会社ユーグレナ(東京都港区、代表取締役社長:出雲 充)は、2025年10月17日、マレーシアのクアラルンプールで行われたアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)の閣僚会合において特別なセレモニーに参加しました。このセレモニーでは、日本とAZEC加盟国の協力が紹介され、ユーグレナ社の新たな取り組みが注目されました。
AZECは、日本やマレーシアを含む11カ国のパートナー国が集い、地域全体でのカーボンニュートラルの実現を目指す枠組みです。今回の会合では、持続可能な未来に向けた国際連携が強調され、特にバイオ燃料の重要性が採り上げられました。ユーグレナ社は、PETRONAS Mobility Lestari Sdn Bhd(マレーシアのPETRONASの子会社)およびEnilive S.p.A.(イタリアのEni S.p.A.の子会社)と共に、マレーシアで商業規模のバイオ燃料製造プラントの建設を行っています。
このプラントは、持続可能な航空燃料(SAF)や次世代バイオディーゼル燃料(HVO)など、未来のエネルギーの柱となる液体燃料の製造を想定しています。さらに、本プラントの運営を担う合弁会社「Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.」への出資比率が2025年7月16日付で15%に引き上げられたことが、セレモニーでは発表されました。これにより、年間10万KLのバイオ燃料を取り扱う見込みです。
プラントの稼働は2028年後半を予定しており、現在建設の工程は順調に進んでいます。環境に優しいバイオ燃料の生産は、脱炭素社会の実現に寄与するものであり、ユーグレナ社にとってもASEAN地域での事業拡大に繋がる重要な一歩です。
ユーグレナ社の取り組みは、単なるビジネスの枠を超え、地域社会における持続可能性の確保を目指しています。「人と地球を健康にする」というパーパスを掲げ、多様なアプローチから脱炭素化を推進していく方針です。
ユーグレナ社のミッション
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術を確立したユーグレナ社。サステナビリティを重視したビジョンのもとに、バイオ燃料の製造から食品や化粧品の開発まで多岐にわたる事業を展開してきました。2014年からは、バングラデシュの子どもたちのためにユーグレナクッキーを提供する「ユーグレナGENKIプログラム」を実施し、継続的な支援を行っています。ユーグレナ社の次なる挑戦に、大いに期待が寄せられています。