伊藤忠エネクスホームライフと交換できるくん、資本業務提携を発表
提携の背景と目的
株式会社交換できるくん(本社:東京都渋谷区、代表:栗原将)は、伊藤忠エネクスホームライフ株式会社(本社:東京都千代田区、代表:若松京介)との資本業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携は、リフォーム業界が抱える様々な課題の解決を目指すものです。
交換できるくんは、住宅設備機器の交換工事に特化したECサイトを運営しており、20年以上にわたる経験を有しています。彼らは、見積りから注文までのプロセスをデジタル化し、業界での先駆的な取り組みを行ってきました。このノウハウと伊藤忠エネクスホームライフの長年の事業経験を融合させることで、新たなサービスの創出を図ります。
提携の主な目的は、両社が持つノウハウを活かし合い、特に「Replaform(リプラフォーム)」という住宅設備機器のECプラットフォームの開発を通じて、さらなるシナジーを生み出すことです。
直面するリフォーム業界の課題
1. リフォーム業界のイメージ向上とEC化率の促進
リフォーム業界全体におけるEC化率は現状10%未満であり、さらなる成長が求められています。しかし、業界に対する消費者の不透明感や不安も根強く残っており、これを払拭する必要があります。提携による両社の信頼性が、お客様の安心感の醸成に寄与し、EC化率の向上につながることを期待しています。
2. 職人不足の解消に向けた取り組み
業界では、高齢化や人材不足が深刻な問題となっています。交換できるくんは、今後「交換技能アカデミー」を開設し、職人の育成に力を入れています。提携を通じた人材交流や教育プログラムの充実により、教育体制の強化を目指します。
3. 住宅資材の流通・DX化の促進
住宅資材の流通・購買プロセスはDX化が遅れているため、両社のノウハウを融合させることで、効率的なオペレーションを実現し、デリバリー体制の構築を狙います。
4. 過疎化地域への住環境整備
過疎化が進む地方において、安心して生活できる住環境を提供するため、新たな仕組みを検討しています。伊藤忠エネクスグループのリアルなノウハウと交換できるくんのIT技術を掛け合わせることで、地域貢献を目指します。
資本提携の具体的内容
提携の内容には、伊藤忠エネクスホームライフが交換できるくんの株式を100,000株引き受け、株式の引渡日は2025年1月17日となります。総額は313,500,000円に上ります。これにより、両社はより緊密な関係を築き、将来的な発展が期待されています。
まとめ
今回の提携は、リフォーム業界の変革を促進するとともに、顧客にとっても安心・安全なサービスの提供を目指すものです。両社の共同の取り組みによって、業界全体が新たなステージへと進化していくことが期待されます。