災害発生時のトイレ対策を見直そう!簡易トイレの重要性とその準備法
首都圏に住む多くの人々にとって、災害時のトイレ問題は深刻な関心事となっています。2025年5月に行われた調査によると、簡易・携帯トイレの準備率はわずか29%でした。この数字は、いざという時に慌てることのないように、家庭での備えがどれだけ重要かを示しています。
災害への不安と備えの実態
最新の調査結果では、日常的に最も不安を感じていることの第1位は「地震」で、70%の人がこの課題を挙げています。続いて「停電」が33%、そして「台風」「断水」が31%と続きます。特に、首都直下地震のリスクが高まる中で、多くの人が地震に対する防災意識を高めています。
実際に災害に備えていると答えたのは81%の人であり、これは昨年の6%増加した結果です。ただし、残りの19%はまだ何の備えもしていないことがわかりました。特に若年層の間で、準備が進んでいない傾向が見受けられます。
具体的な対策としては、水や食料の備蓄が59%と高い一方で、簡易・携帯トイレの準備は29%にとどまっています。これは、日常生活ではあまり考慮されていないトイレの問題の現れといえるでしょう。
災害時にトイレ対策が必須な理由
NPO法人日本トイレ研究所の代表理事である加藤篤さんは、災害時にトイレが使えないとなると、
- - 在宅避難が困難になること
- - 水分補給を避けるようになり、脱水症状のリスクが高まること
- - 結果的にエコノミークラス症候群や、最悪の場合、災害関連死に繋がること
などの危険性を警告しています。加藤さんは、家庭でのトイレ対策がいかに重要かを強調し、特に携帯トイレの準備を勧めています。これにより、自宅のトイレ空間を利用して、安心して排泄できる環境を作ることができます。
具体的な簡易トイレの準備法
携帯トイレの備蓄は、最低でも3日分以上、理想的には1週間分を用意することが推奨されます。また、トイレットペーパーや消毒液、ウェットティッシュといった衛生用品も忘れずに準備しておく必要があります。
災害発生時の初期対応としては、まず携帯トイレを取り付けることが重要です。複数人での使用時には、全員に使用方法をしっかりと伝え、守るように指示しましょう。これにより、スムーズに排泄環境を整えることができます。
携帯トイレの具体的な使い方
1. 便座を上げ、便器に45Lのポリ袋をかぶせます。
2. 便座を下し、便座の上から袋を取り付けます。
3. 使用後は、付属の吸収シートや凝固剤を使って処理を行います。
4. 使用後の袋を外し、空気を抜いて口を結びます。
5. 手指を消毒します。
6. 次に使えるように携帯トイレの袋を取り付けます。
もし携帯トイレがない場合
携帯トイレが手元にない場合、家庭にあるもので代用する方法を考えることもできます。例えば、新聞紙や布類、大人用紙おむつを活用することが可能です。ただし、家庭用の代用品では衛生面や処理の手間が課題になります。実際に試してみると、その限界を感じるでしょう。特に、複数日分の備蓄を考えると、専用の携帯トイレがどれほど重要か実感します。
最後に
トイレは災害時の快適性と衛生面において重要な要素です。普段はあまり意識しないトイレ対策ですが、ぜひこの機会に一度、携帯トイレを使ってみることをお勧めします。災害発生時に備えて、家庭でのトイレ対策を見直し、充実させてください。詳細は、
My Kao くらしラボで確認できるので、ぜひチェックしてみてください。
災害への備えとして、トイレ対策も決して後回しにしてはいけないことを再認識しましょう。