AGS株式会社、メインフレームのオープン化に向けた新たな一歩
AGS株式会社は、将来的なメインフレームからの脱却を見据え、大量のEASYプログラム資産をCOBOLにマイグレーションするプロジェクトを成功裏に終了しました。この取り組みは、情報サービス企業としてのAGSの強みを活かし、顧客へのさらなる価値提供を目指すものです。
背景と課題
AGSは、りそなホールディングスの前身である協和銀行や埼玉銀行の経営統合を経て、システムコンサルティングやアウトソーシングサービスを提供する企業として発展してきました。その中で重要な役割を果たしているのが「保険業務管理システム」であり、1980年代から運用されています。しかし、2030年度にはこのシステムの中心となるメインフレームの製造が終了すると発表され、AGSは時代の変化に柔軟に対応する必要に迫られました。
EASYという簡易プログラミング言語で書かれたコードをオープン環境に移行することは容易ではなく、AGSはその手法を模索していました。対象となるプログラム資産が多いため、適切なマイグレーション手法を選ぶことが重要な課題でした。
キヤノンITソリューションズの選定
AGSは、様々なオプションを検討した結果、キヤノンITソリューションズのマイグレーションサービスを採用しました。この選定理由としては、以下の3点が挙げられます。
1.
豊富な実績:EASY資産のマイグレーションに関する強力な実績と構造を持つ。
2.
高い変換品質:高品質なツールを使い、精度の高い変換を実現。また、複数の案件でその効果を証明している。
3.
柔軟な対応:個別のニーズに合わせたツールカスタマイズが可能で、AGS独自のプログラムの特徴に基づく適切なサービスを提供。
このように、キヤノンITソリューションズのサービスを利用することで、技術的な懸念を解消し、プロジェクトはスムーズに進行しました。
プロジェクト成果
このプロジェクトの成果には、手修正をほとんど行わずに高品質なCOBOLへの変換に成功したことが含まれます。これにより、AGSはメインフレーム上の資産をCOBOLに統一する運用体制を確立し、光明を見出しました。また、ライセンス費用の削減にも寄与し、経営の効率化を実現することができました。
今後の展開
AGSは、キヤノンITソリューションズとの関係を深めつつ、今後も「共想共創」を大切にし、お客様のニーズに応える新たな施策を模索していきます。企業理念である「お客様とともに未来を創造し、IT の力で夢のある社会づくりに貢献する」に基づき、社会課題の解決にも注力していく所存です。
この取り組みの詳細については、AGSの公式サイトでも確認できます。今後のさらなる進展が期待されます。