川崎港のバイオ燃料供給
2025-04-25 16:23:53

川崎港におけるバイオ燃料供給実証事業の開始とその意義

川崎港におけるバイオ燃料供給実証事業の開始とその意義



川崎市が中心となり、NX商事株式会社と兼松ペトロ株式会社の3者による協力体制が構築され、川崎港において船舶用バイオ燃料供給の実証事業が始まります。この取り組みは、川崎港のカーボンニュートラル化を目指し、持続可能な未来に向けた重要な第一歩となります。

実証事業の背景と目的


川崎市は、環境問題への対応としてCO2排出量の削減を喫緊の課題として捉えています。その中で、川崎港の脱炭素化を実現するために、バイオ燃料の供給に焦点を当てました。今回の実証事業では、港湾施設に設置された燃料供給用ステーションバージに、国内外から調達したバイオ燃料(FAME)を供給し、混合燃料をバンカリング船を通じて本船に供給します。

バイオ燃料の導入の特長は、既存のエンジンや設備を活用しやすい点にあります。これにより、脱炭素化の移行がスムーズに進むことが期待されています。さらに、国内でのこのような試みは希少であり、今後の発展が注目されます。

協定締結の内容


本日、締結された基本協定「川崎港における船舶等への脱炭素燃料供給実証事業に関する基本協定」には以下の協力事項が含まれています。

1. 脱炭素燃料の普及や使用促進に向けた効果検証と課題整理。
2. 廃食油などを脱炭素燃料の原料として活用する取り組み。
3. 自然災害時における脱炭素燃料の緊急用燃料としての利用。

これらの取り組みを通じて、川崎市内での脱炭素燃料の利用が進むことで、地域全体の環境向上につながることが期待されます。

参加企業の意見


協定締結式には、川崎市の福田紀彦市長や、NX商事の青木進社長、兼松ペトロの西山勉社長が出席しました。市長は、「川崎港のカーボンニュートラル化は喫緊の課題であり、バイオ燃料は脱炭素化の実現に向けた有効な手段と考えている。」と述べました。
また、NX商事の青木社長は「この取り組みを通じて、川崎市の脱炭素戦略の実現に貢献したい」と強調し、兼松ペトロの西山社長も「安定的なバイオ燃料供給の実現に向けて努力していく」と語りました。

今後の取り組み


この実証事業を通じて、川崎市、NX商事、兼松ペトロの3者は、CO2削減効果を検証するとともに、バイオ燃料の供給体制を整備していきます。今後は技術的課題や運用上の課題に取り組みながら、持続可能な港湾運営を実現し、地域全体の環境改善に向けて積極的に活動を続けていくことが求められます。

お問い合わせ


この事業に関する詳細は、川崎市港湾局港湾経営部経営企画課へお問い合わせください。電話は044-200-3065です。


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会社情報

会社名
川崎市
住所
神奈川県川崎市川崎区宮本町1番地
電話番号
044-200-2297

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