トリンセオの新認証
2021-03-31 11:30:02
トリンセオ、合成ゴム業界で持続可能な未来を切り開く新認証を発表
トリンセオは、合成ゴム業界に革新をもたらすべく、マスバランス認証を取得しました。この認証は、生産プロセス全体における持続可能な原料の使用を証明するもので、特に自動車産業において大きな影響を与える可能性があります。
マスバランスの説明から始めましょう。これは、生産サイクルにおいて投入される持続可能な原料の総量が、最終製品にどのように反映されるかをトレースするシステムです。具体的には、例えば全体の10%が持続可能な原料であれば、完成した製品のうち10%も「サステナブルな製品」として認証されます。このプロセスにより、従来の製造インフラを維持しつつ持続可能な材料を取り入れることが可能となります。
持続可能な社会の実現に向けた強い流れの中、特に自動車業界では多くの企業が材料の循環利用に取り組んでいますが、持続可能な原料での製造には新しい設備投資が必要で、商業的な課題が存在します。そこでトリンセオは、既存の石油資源と持続可能な原料を組み合わせることで、サステナブルな構造を実現しようとしています。
特に日本においては、SBR(合成ゴム)の消費の約70%がタイヤ産業に集中しています。昨今、大手タイヤメーカーはサステナビリティへの取り組みを一層強化しており、タイヤのライフサイクルにおいて約90%のCO2排出が使用段階で発生することから、転がり抵抗を減少させる技術が重要視されています。トリンセオは、マスバランスを通して持続可能な原料を利用し、タイヤ製造の持続可能性を一歩進めるソリューションを提供しています。
トリンセオは、2020年に設立10周年を迎え、持続可能な製品ポートフォリオの拡充や気候変動への対応に関連する15の具体的な目標を打ち立てています。このマスバランスの適用は、同社の合成ゴム事業における循環性を高めるための第一歩と位置付けています。企業開発やサステナビリティ担当副社長のAndre Lanning氏は、トリンセオが業界の先導的役割を果たし、持続可能性の達成を支援するための材料ソリューションを提供していることに自信を持っていると語ります。
同社は2030年までに製品ポートフォリオの40%を持続可能にすることを目指しており、これによりタイヤにおける持続可能な製造を推進し続ける姿勢を示しています。
また、トリンセオは多様な市場に渡る製品を提供し、日常生活に揺るぎない持続可能な価値をもたらすことに注力しています。自動車、医療機器、消費財など、幅広い分野での顧客の持続可能性目標を支え、社会に良い影響を与えています。
この取り組みを通じて、トリンセオは持続可能な未来へ向けた一歩を踏み出し、業界全体のサステナビリティを推進するリーダーとしての役割を果たしていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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Trinseo (Hong Kong) Limited
- 住所
- Central Plaza, 18 Harbour Road Wanchai, Hong KongRoom 3401- 3,34/F Central Plaza
- 電話番号
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