居場所という新たな価値を再考する
株式会社読売広告社(YOMIKO)は、共同プロジェクトとして株式会社SIGNINGや株式会社環境計画研究所と共に、最新の調査レポート『iBASHO REPORT Vol.2〜なんだかついつい居たくなる場所〜』を発表しました。本レポートは、コロナ禍以降の居場所の価値や在り方を探る試みです。
調査の背景と目的
人々の日常生活はコロナの影響で大きな変化を遂げました。以前のような生活スタイルには戻れず、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進歩した結果、目的意識の強い行動が求められています。その中で、何気ない瞬間や無目的な時間の重要性が薄れつつある現状を、YOMIKOは懸念しています。
本レポートでは、ただの居場所ではなく、「目的と目的の間に存在する時間=カンマプレイス」を提案。人々がリラックスや気分転換を求めるだけでなく、心の変容を促す場としての居場所の可能性に注目しました。調査対象は20歳から69歳までの男女2700人で、無目的な時間や場所への意識を探ります。
調査結果の要点
調査結果において、75.8%の人が無目的な場所を見つけることが難しいと感じていることが明らかになりました。さらに、「居場所玄人」と呼ばれる人々は、リラックスだけでなく、多様な自己を展開させるためにカンマプレイスを利用していることが示されています。これにより、居場所はただの休息やリラックスの場に留まらず、自分自身との対話や新たな発見の場となり得ることがわかります。
カンマプレイスの重要性と今後のアプローチ
現代社会における「居場所」のデザインについても議論が行われ、都市生活における新たな価値づけの必要性が強調されています。カンマプレイスが必要とされる背景には、私たちの生活での時間の使い方や感受性が変化したことがあります。目的意識が強調される中でも、心を鍛えるための無目的の時間が持つ重要性を再認識する必要があります。
このレポートでは、居場所をデザインする際の5つのポイントも提示されており、居場所の質を向上させるための具体的なアプローチが考察されています。
今後の展望
YOMIKOは、今後も引き続き居場所の在り方を探求し、社会全体のウェルビーイング向上に寄与することを目指しています。居場所の概念が変化している今、より多くの人々が充実した時間を過ごせるような場所づくりやサービスの可能性に期待が寄せられています。
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YOMIKOは今後も、街づくりやコミュニティの形成に貢献し、クライアント企業との協力を通じて持続可能な成長を実現することを目指します。