クラフトビール『THE FISH』で海の未来をつなぐ
海の恩恵に感謝する新たな試みとして、2025年10月29日からクラフトビール『THE FISH(ザ・フィッシュ)』が横浜市中区の『gooz いちょう並木通り店』で発売される。このビールは、地域の学生、企業、そして海洋保全活動をつなげる“共創プロジェクト”として誕生しました。
感謝の一杯がもたらす未来
『THE FISH』は、海から受け取る恵みに感謝し、それを次の世代へ還していくことをテーマにしています。醸造は、横浜市のNUMBER NINE BREWERYが手掛け、フルーティーな風味とほろ苦さが特徴で、魚料理とも抜群の相性です。
このビールを通じて、1本ごとに5円が海洋保全活動に寄付される仕組みが整っており、地域と環境をつなげる革新のかたちとして期待されています。
海の恵みと環境問題
私たちの日常には海の恵みが深く結びついています。新鮮な魚や海洋活動、さらにはリラックスをもたらす海の景色など、海は多くの面で心の豊かさにつながっています。しかし、最近の小田和湾では、海藻が食害や高水温のために枯死し、藻場の減少が著しくみられています。この問題を解決するために、注目されているのが「ブルーカーボン」の概念です。
海藻は二酸化炭素を吸収し、環境保全に寄与することができます。その中でも「コンブ」は特にその効果が高く、気候変動対策としての期待が寄せられています。
産学連携による革新
『THE FISH』は、横浜市立大学の学生たちと地元企業が連携して開発したビールです。原料には、海の再生を助ける環境保全型のコンブと、通常は廃棄される摘果みかんを使用しています。この独自の組み合わせにより、寿司や魚に合う新しいビールのスタイルが実現しました。
学生たちはフィールドワークを通じて、未利用資源の可能性を探り、地域の課題を理解する姿勢も見せています。
新たな食文化の提案
『THE FISH』の開発チームは、海の恵みを体験するため、食べ物とのペアリングを追求しています。マグロなどの魚料理と一緒に楽しむことで、かつてない関係が築かれることが期待されています。これは、環境への意識を高める一助にもなります。
このように、『THE FISH』プロジェクトは単なるビールの販売を超え、環境問題への関心を高め、地域との共創を促す取り組みとして位置付けられています。環境を守るだけでなく、共に新たなシステムをつくり出すことが目指されているのです。
共創の輪を広げる可能性
この取り組みは、ささやかな日常の中に潜む気づきを重視しています。小さな気づきから始まる対話が、未来を変える力になるかもしれません。『THE FISH』は、その新たな一歩として注目される存在です。
商品情報
- - 商品名: THE FISH(ザ・フィッシュ)
- - スタイル: Hazy Pale Ale(ヘイジーペールエール)
- - 内容量: 350ml
- - 価格: 700円(税込)
- - 主な原材料: 麦芽、みかん(神奈川県産)、こんぶ(横浜市産)、ホップ
この画期的なプロジェクトに参加する企業も多く、地域の企業と大学が力を合わせ、未来の海環境を守るための新たな取り組みが広がっています。私たちの一杯が、海の豊かさを次世代へとつなぐ架け橋の一端となると信じています。