新たなデジタルマネー受取方法の実証実験がスタート
新たなデジタルマネー受取方法の実証実験がスタート
LINE Pay株式会社と日本ユニシス株式会社は、給与前払サービス「前給」の活用を通じて、新しいデジタルマネーによる受取方法の実証実験を開始します。この試みは、企業の従業員が事前に給与をデジタルマネーで受け取れることを目的としており、将来的にはより多くの企業への展開を見込んでいます。
実証実験の背景と詳細
この実証実験は、2020年4月1日から開始され、きらぼし銀行の役職員を対象に行われます。実験では、社員が「前給サービス」を通じて、直接LINE Payの残高に給与を受け取る仕組みが構築されます。この新たな受取方法は、デジタルマネー活用による利便性の向上を図るものです。
また、日本ユニシスが提供するICT基盤を活用して、実験を進めます。今後、機能やデザインの検証も行い、サービスの品質向上を目指します。
「前給サービス」とは?
「前給サービス」は、パートやアルバイトなどの従業員が給与日前に必要な資金を受け取れるサービスです。労働実績に基づいてお金を受け取ることができ、契約を通じて最短で翌営業日に資金が振り込まれます。近年の人手不足を背景に、企業がこのサービスを利用するケースが増えており、福利厚生の強化としても注目されています。
2020年の初めに、LINE Payは「LINE Payかんたん送金サービス」を立ち上げ、企業から個人へのダイレクト送金を実現しました。このサービスは、報酬やインセンティブの支給など、さまざまな用途に利用できますが、法律で電子マネーでの支払いが認められていないケースには適用されません。
今後の展望
LINE Payと日本ユニシスは、この実証実験を通じて、FinTechを駆使した新しい金融サービスの開発に貢献していく意向です。また、実験結果を基に、他の企業へのサービス展開が進められる見込みです。
どのような効果がもたらされるのか、そして今後のサービスの広がりに期待がかかります。デジタル化が進む中、働く人々にとって、より便利で迅速な金融サービスが提供されることが求められています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社きらぼし銀行
- 住所
- 東京都港区南青山3-10-43
- 電話番号
-
03-6447-5799