木材の環境負荷を可視化する新たな研究プロジェクトが始動
株式会社森未来が、東京農工大学と共同で木材サプライチェーンにおける環境負荷の可視化を目指す研究を開始しました。このプロジェクトは、東京都が推進する「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」の共創プログラムの一環であり、次世代通信技術の活用を通じて、新たなビジネス創出を目指しています。
共同研究の背景と目的
近年、カーボンニュートラルへの関心が高まりを見せる中、木材に関してもその環境影響を透明化するニーズが高まっています。しかし、木材の流通は複雑であり、原木の調達から製品化に至るプロセスは多岐にわたります。このため、正確な環境負荷を把握するためのデータを収集することが難しいという課題が存在します。
本研究では、森未来が蓄積してきた木材流通に関する知識と、東京農工大学が得意とするライフサイクルアセスメント(LCA)の専門性を結集し、サプライチェーンモデルを構築します。最終的には、信頼性の高い環境負荷の可視化を実現し、効果的なデューデリジェンス基準の確立を目指します。
共同研究の内容
研究は段階的に進められ、最初のフェーズでは以下の3つのポイントに焦点を当てます。
1. 研究の位置づけ
この共同研究の第一歩として、加用教授が長年にわたって積み上げてきたLCAの知見を活用し、実効性のある木材デューデリジェンス基準を策定することを目指します。
2. 研究内容
- - サプライチェーンのフローを明確化: 森未来の過去の実績データを分析し、原木から納品までの流れを明示します。正確なフロー図を作成することで、各工程におけるLCAの適用範囲を設定します。
- - データ項目の収集方法を模索: 設定したフローに基づいた必要データを特定し、既存のデータベースとの融合や、現場からの独自データ採取方法についても検討します。
菜の花をバックにした田舎の風景の魅力や、自然資源の持続可能な利用についての話題も議論しつつ、フェーズ2以降のための基盤を作る研究が進められます。
3. フェーズ2以降の展望
第一段階で得られた成果を踏まえ、今後のフェーズでは実地の案件をもとにLCA算出法の比較や、その結果が持つ市場での価値がどれほど大事かを評価する予定です。
次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業
東京都が推進する本プロジェクトでは、スタートアップが持つ競争力を向上させることを目的に、都内のさまざまな環境を活かしたイノベーションが期待されています。中小企業や新興企業に対する支援体制が整っており、多角的なサポートが行われます。これにより、スタートアップ企業は次世代通信技術を活用した新しい製品やサービスの開発を行い、社会貢献を目指すことができます。
この共同研究によって、私たちは木材に関連する環境の視点を明確にし、持続可能な森林経営を推進するための一歩を踏み出すことができるでしょう。