新たな歌声の可能性を秘めた『鏡音リン・レン NT』
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が、2025年10月15日に発売予定の歌声合成ソフトウェア『鏡音リン・レン NT』の予約受付を開始しました。これは、2007年に初めて登場して以来、今日まで多くのファンに支持され続けているツインボーカルソフトウェアの最新バージョンです。発売を機に、歌声デモ映像『デモフレーズR』も公開されており、公式YouTubeチャンネル「39ch」にて視聴可能です。
『鏡音リン・レン NT』では、これまでに培った技術を駆使して、クリエイターたちがより多彩な歌声を簡単に生成できるようサポートします。その中でも特に注目すべきは、「Automatic Control」という新機能です。この機能により、歌唱スタイルやニュアンスを選択することで、自動的に複数の調整を行い、クリエイターは細かい操作にとらわれずに表現力を引き出せます。
ユーザーフレンドリーな新機能
『鏡音リン・レン NT』は、進化した歌声合成エンジンを搭載しており、特に各シンガーの個性を追求するための多様な編集機能が用意されています。ユーザーは、自分がイメージする歌声を、より自由に工夫しながら作り上げることが可能です。具体的な例として、人間味あふれるダイナミックな声から、機械的な声まで、幅広いニュアンスを調整できるため、個々の表現力を最大限に引き出すことができます。
新ボイスライブラリーの特徴
本製品には4種のボイスライブラリーが収録されています。それぞれのキャラクターに特化した声が追加され、具体的には以下のようなバリエーションがあります。
- - RIN Original+:鏡音リンの元気な声を意識。
- - RIN Whisper+:甘く夢見心地な吐息声。
- - LEN Original+:鏡音レンの凛々しい元気声。
- - LEN Whisper+:儚く切ない印象の吐息声。
これらのボイスライブラリーは高品質なリシンセシス技術によって製作されており、発音の乱れや破綻が極力排除されています。マルチサンプルポイントについても、強弱や柔らかさを調整するための「Voice Color」パラメーターが用意され、さらに細やかな個別調整が可能です。
多彩なボイスエフェクト
更に面白いのが、さまざまなボイスエフェクターが利用可能なことです。これにより、ユーザーは歌声を多様にプロデュースできます。
- - Vocal Morphing:異なる表情を持つ音声ライブラリを組み合わせ、多彩な声の生成を実現。
- - Voice Drive:声の震えを調整し、声の質感や勢いを変更。
- - Voice Voltage:声の強さやハリ感をコントロール。
- - Super Formant Shifter:声の個性を保ちながら質感を変化させる。
これにより、『鏡音リン・レン』特有のパワフルかつキュートな歌声はもちろん、切ない声色や機械的な音、さらにはデスボイスまで多様な表現が可能となります。
音楽制作を簡単に
さらに、『鏡音リン・レン NT』には、プラグイン(VST3、Audio Units)とスタンドアロンで利用できるボーカルエディター「Piapro Studio NT2」が付属します。更に、本格的な音楽制作ツールである「Cubase LE」も同梱されるため、購入後すぐにパソコンで音楽制作を開始できます。
予約情報と購入方法
現在、予約は公式デジタルストア「SONICWIRE」で受け付けており、通常価格は19,800円(税込)ですが、既存の『鏡音リン・レン V4X』をお持ちの方には優待価格15,400円(税込)も用意されています。
この新たな歌声ソフトウェアを手に入れ、クリエイティブな音楽制作の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。詳細はSONICWIREの特設ページをご覧ください。