高齢者の写真整理
2014-04-14 16:00:02

高齢者がパソコンで楽しむ、写真整理の重要性とは

高齢者がパソコンで楽しむ、写真整理の重要性とは



現在、日本は少子高齢化が進んでおり、特に東京都では2020年までに65歳以上の高齢者の4人に1人が一人暮らしとなるとの調査結果があります。この状況を受けて、高齢者の自立や安全の確保には情報機器の活用が不可欠です。その中でも、デジタルデバイド、つまり情報格差は大きな課題です。高齢者がパソコンなどの情報機器を使えるようになることは、彼らの暮らしの利便性や社会的な交流を促進し、自信を持たせる要因ともなります。

このような背景の中、若い世代が持つ技能を最大限に活かし、世代間のコミュニケーションを深めるために設けられたのが、地元大学生によるパソコン家庭教師サービス『MMさぁ来る』です。このサービスでは、現在都内41の大学から130名以上のインストラクターが高齢者の自宅を訪れ、授業を行っています。开始から200名以上の授業が実施され、さまざまな形で高齢者に寄り添った教育が行われています。

アンケート結果が明かす「MMさぁ来る」の価値



3月に実施されたアンケートでは、22名の高齢者が回答しました。彼らの大半を占めるのは60代と70代で、平均年齢は70.8歳。受講者の73%が女性、続いて男性が27%という結果でした。地域別に見ると、東京23区内の方が59.5%、多摩地域が40.5%を占め、主に練馬区と三鷹市が多くの受講者を持ちます。

特に注目すべきは、95.5%の受講者が『MMさぁ来る』のサービスとインストラクターに満足しているという点です。この高い満足度の背景には、各インストラクターがわからないことを分かりやすく解説してくれる姿勢が評価されています。

パソコン教室に通った経験がある方は59%でしたが、半数以上が初心者や経験者でありながらも、スキルアップには至っていないという難しさが浮き彫りになりました。また、カルチャーセンターなどの情報入手経路としては新聞が最も多く、68.1%の方が利用しているようです。

学びたいことは「写真整理」



今後、受講者が特に学習したいと考えている内容の中で、45.5%が「写真整理」を挙げており、続いてWordやインターネットが31.8%で同率。また、はがき作成を希望する方も27.3%いることがわかりました。特に、アルバム写真のデータ化やデジカメ写真の整理を希望する声が多数寄せられています。さらに、FacebookなどのSNSを利用した自分史の作成にチャレンジしたい方も多いため、より楽しい授業を提案しています。

受講者の声に耳を傾ける



実際の受講者からは「ネットでお買い物ができるようになりたい」との要望や、「専門用語が多くてイライラした経験がある」という声も寄せられています。訪問指導の良さについては、年齢を問わず気兼ねなく質問できる点や、インストラクターがしっかりと話を聞いてくれることが評価されています。

今後の展望



今回のアンケート結果は、地元の大学生によるパソコン家庭教師サービスが、高齢者にとって非常に有効な学習の場であることを示しています。これからのデジタル社会において、高齢者が自分の趣味を楽しみ、ストレスなく生活するための知識やスキルを身につける手助けがますます求められるでしょう。

高齢者がデジタル機器を活用し、特に「写真整理」を通じて豊かな生活を送ることができるよう、今後も『MMさぁ来る』の取り組みが期待されます。

会社情報

会社名
アイ・ツー・アール株式会社
住所
東京都武蔵野市境南町2-25-5
電話番号
0422-39-3921

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