リガクとMI-6が手を組みAIを活用した研究開発を推進
リガクとMI-6、協業に向けた基本合意書を締結
2023年、リガク株式会社とMI-6株式会社は、材料開発の最前線で新しいソリューションを生み出すべく協業に関する基本合意書(MOU)を締結しました。この両社の連携は、材料開発領域におけるデータ利用を促進し、研究開発の加速を目的としています。
背景:材料開発の新たな課題
近年、材料開発の現場では、さまざまな測定手法やデータ形式が入り乱れ、どのようにそれらを蓄積、解析し、有効活用するかが大きな課題として浮上しています。デジタル技術やロボティクスの活用により、この状況を打破しようとする動きが広がる中、実際の分析装置との連携や実験環境への実装には多くのハードルがあるのが現実です。
両社の専門性
リガクは長年にわたり、X線分析や熱分析を駆使した先端的な分析装置を開発・提供しており、高度な計測技術を持っています。一方で、MI-6はAIや機械学習を利用した研究開発プラットフォーム「miHub®」を展開し、実験の自律化を支援するサービスを提供しています。両社はそれぞれの強みを活かし、相互に協力することで、ユーザーの実際のニーズに応じたソリューションの創出を目指しています。
協業の目的
今回の合意書に基づく協業計画では、次のテーマについて深く検討を進める予定です。
1. 分析装置とデータ解析基盤(miHub®)の連携:情報の連携を進め、より効率的なデータ活用を目指します。
2. 測定データの高度解析による知見の創出:高度な解析技術を用いて、研究者が得られる知見を増加させます。
3. 最適条件探索自動化ソリューションの開発:自動化技術を取り入れ、探索プロセスをよりスムーズにします。
今後の進展
今回の協業では、分析装置から取得されるデータとMI技術を効果的に組み合わせることで、研究者はより高品質な知見を得ることが可能になります。さらに、実験データの蓄積や組織内での知識の共有を進め、研究者が本質的な探究に集中できる環境の整備にも寄与することが期待されています。
現時点で両社は、装置と解析技術を接続するためのProof of Concept(PoC)の実施に向けた準備を加速しており、現在の研究開発現場で実現可能なソリューションの検討を進めています。これにより、材料開発に携わる研究者たちに新たな価値を提供することが目指されています。
ぜひ、今後の進展にご期待ください!
会社情報
- 会社名
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MI-6株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋小舟町8-13天翔オフィス日本橋
- 電話番号
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