築野グループが日本食品保蔵科学会で新たな研究成果を発表
和歌山県で開催される「日本食品保蔵科学会第75回大会」に、築野グループ株式会社が参加します。この学会では、米ぬか由来の機能性素材であるフェルラ酸とフィチン酸に関する研究成果が発表される予定です。大会は2026年6月27日(土)、28日(日)の2日間にわたり、和歌山県内にて行われます。
米ぬか由来フェルラ酸の驚くべき効果
28日(日)の一般講演にて、フェルラ酸の抗酸化作用と抗菌性に関する研究が紹介されます。この研究では、フェルラ酸の効果を従来の汎用素材と比較した結果、フェルラ酸はアスコルビン酸(ビタミンC)を上回る抗酸化能を有し、特にアボカドの退色実験においてその優れた効果が確認されました。さらに、アクネ菌や黄色ブドウ球菌への抗菌作用もサリチル酸を上回ることが示されました。これにより、米ぬか由来のフェルラ酸は食品だけでなく、化粧品分野においても有望な機能性材料としての可能性が広がります。
フィチン酸のポテンシャルとその応用
続いて、米ぬか由来のフィチン酸についての研究が紹介されます。この研究では、フィチン酸のpH調整能とキレート作用が他の有機酸と比較され、その品質保持に対する効果が検証されました。フィチン酸は、模擬糖液やリン酸緩衝液、コラーゲン溶液、出汁などでのpH調整能を示し、特に赤シソの退色を抑制しガリの発色を保持する効果も確認されています。この研究結果により、フィチン酸は食品保蔵における重要な素材として新たな位置付けが得られることが期待されています。
幅広いサステナブルな取り組み
ランチョンセミナーでは、米ぬかを活用した築野グループの取り組みについても紹介されます。企業の歩みを振り返りながら、製品への応用やその機能性に関する研究、さらに産業拡大へのサステナブルな取り組みを中心に発表される予定です。このセミナーでは、築野グループがどうやって米ぬかを用いて新たな価値を創造し、社会に貢献しているのかをご紹介します。
企業展示と試供品配布
加えて、企業展示が行われ、ファインケミカル素材に関連するパネル展示やチラシが配布されます。試供品としては、イノシトールを含む「まるいの(イノシトール含有加工食品)」や、「国産米油180g」なども用意されています。
学会の背景と目的
日本食品保蔵科学会は、1975年に発足し、食品の低温保蔵に関する基礎研究と応用研究を推進してきました。学会名が変更された1997年以降も、食品流通の合理化や食生活の安定を目指し、新しい社会的ニーズに応えるための研究活動を続けています。
2026年度の大会は、和歌山県JAビルおよび和歌山信愛大学で開催され、参加者は最新の研究成果に触れ、充実した情報交換ができる機会となります。今回の研究結果が、食品や化粧品分野、さらには健康維持においてどのように生かされていくのか、期待が高まります。