キヤノンのプラットフォーム「WebPerformer-NX」の新バージョン
キヤノンITソリューションズ株式会社は、業務のデジタル化を支援するプラットフォーム「WebPerformer-NX」の新バージョンを2025年4月1日から提供開始することを発表しました。新しいバージョンでは、生成AIを活用した機能が搭載され、特にプログラミングを支援するAIコード提案機能と、簡単にマニュアル情報にアクセスできるAIマニュアルが追加されます。これにより、業務のデジタル化を加速させることが期待されています。
業務デジタル化の急務
昨今、企業は急速な事業環境の変化に対応するため、業務の効率化や競争優位性の確保を目指してデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。しかし、DXの具体的な手法を模索する中で多くの企業が課題を抱えているのも現実です。そうしたニーズに応えるべく、キヤノンITSは「WebPerformer-NX」の提供を2023年に開始しました。このプラットフォームは、業務のデジタル化を容易にし、ユーザーのさまざまなニーズに対応できる機能を持っています。
新たな機能の詳細
今回のバージョンアップでは、特に注目されるのは生成AIを使った機能の追加です。具体的には、次の2つの機能です。これらの機能は、開発者の負担を軽減し、業務デジタル化を促進することを目的としています。
AIコード提案
AIコード提案機能では、開発者が日本語で業務ロジックを記述すると、生成AIがそれに対応するコードを提案します。これにより、開発者は煩雑なコードを書く手間が大幅に削減されます。アプリケーションの動作を定義する際に、ユーザーが求める機能に最適化されたコードを提示するため、開発生産性が格段に向上します。
AIマニュアル
もう一つの新機能、AIマニュアルは、サービス構築に必要な情報にスムーズにアクセスできる機能です。マニュアル内の情報を簡単に検索できるため、開発者は無駄なく効率的にサービスを立ち上げることが可能です。
今後の展望
「WebPerformer-NX」は継続的に技術の進化を取り入れ、新しいアイデアや機能を追加する予定です。これによって、開発プロセス全体の効率化を実現する機能が搭載される見込みです。具体的には、システムを利用する部門と開発部門間の直感的なコラボレーションを推進し、複雑な業務プロセスを俊敏にデジタル化することで、企業が持続的に成長できるサポートを行います。
料金プランと提供開始日
「WebPerformer-NX」に関し、基本プランは月額14万円から提供され、AIコード提案機能とAIマニュアルについては、一定の利用枠が毎月無料で提供されます。なお、枠を超えた場合には別途費用がかかる場合があります。これらの新機能は、2025年4月1日から利用可能になります。
また、フリープランも用意されており、誰でも無料でアカウントを作成し、アプリケーション開発を始められる環境が整っています。これにより、より多くのユーザーが「WebPerformer-NX」を試し、自社の業務デジタル化に活用できる機会が広がります。
まとめ
キヤノンITSの「WebPerformer-NX」は、DX推進の強力なツールとなる可能性を秘めています。新たに搭載される機能によって、開発者たちはより効率的に業務をデジタル化し、企業全体の競争力向上に寄与できるでしょう。今回のバージョンアップにより、キヤノンITSはお客様のニーズに応える製品を提供し続けるとともに、業務のデジタル化を支援していきます。