出光興産、経費精算システムをAI「SAPPHIRE」に移行
出光興産株式会社は、経費精算処理の効率化を目的にMiletos株式会社が提供するAI経費精算システム「SAPPHIRE」を新たに導入しました。このシステムは、経理や総務における業務を大幅に効率化することが期待されています。
Miletos株式会社について
Miletos株式会社は、ただのAIプロダクト開発にとどまらず、業務改善コンサルティングも手がけております。特に、経費精算などのバックオフィス業務の自動化を得意とする企業です。同社の代表取締役社長、髙橋康文氏は、AI技術を活用し、業務改革を推進するリーダーとして知られています。
出光興産の革新
出光興産は、経済産業省と東京証券取引所が認定したDX企業でもあり、その名声を維持するために、最新のテクノロジーを採用しています。経費精算の分野においても、業務の効率化を図るためにSAPPHIREを選定したのです。
導入の背景と目的
特に、交際費や事務所飲食費の精算プロセスにおいて、従来のシステムでは多くの工数がかかり、処理品質にばらつきが生じていました。さらに、勘定科目や税率の変更がある際には手間がかかり、紙の書類を保管していることが業務の効率を下げる要因となっていました。
SAPPHIREの導入による変化
英語対応の開始
出光興産には多くの外国籍社員が在籍しており、様々な言語環境での業務が求められています。そのため、SAPPHIREは英語対応を行い、より多くのユーザーが使いやすい環境を整えました。
短期間での導入
通常、新しい経費精算システムの導入には1年ほどかかるところを、出光興産ではわずか4か月という短期間で実現しました。この迅速な実装は、Fit to Standardのアプローチを採用した結果です。
業務効率化の効果
導入後は、モバイルアプリを通じてレシートを電子化。AI-OCR機能により、店舗名や金額、インボイス番号などが自動的に読み取られ、申請内容の整合性チェックが自動化されました。これにより、申請時点での整合性が自動で確認できるため、業務の効率と精度が大幅に向上しました。
また、受け取ったレシートの電子化により、物理的な書類を紙で保管する必要がなくなり、データベース管理が可能になったことで、大幅な業務削減が実現されました。
まとめ
出光興産が「SAPPHIRE」を導入したことは、経理・総務業務のデジタル推進を示す一例です。AI技術を駆使した新しい経費精算システムは、企業が求める効率性や信頼性を実現するための重要なステップとなるでしょう。今後の展開に一層の注目が集まります。