TOWINGと森永乳業、持続可能なコーヒー生産へ共に動き出す
株式会社TOWING、兼松株式会社、森永乳業株式会社がタッグを組み、持続可能なコーヒー生産を実現するための新たな試みを開始しました。これは、ブラジルの名門コーヒー農園ダテーラ農園において、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭」を用いた実証実験を通じて行われます。この取り組みによって、コーヒーの生産工程全体にわたる温室効果ガスの排出量削減を目指しています。
ブラジルのコーヒー豆と宙炭の力
ダテーラ農園は、ブラジルのミナスジェライス州に位置しており、名高いコーヒーの産地です。この農園は、2005年から森永乳業の「マウントレーニア」シリーズ向けのコーヒー豆を提供しています。新しい実証実験では、「宙炭」を用いてコーヒーの苗木へ施用し、その効果を検証します。このバイオ炭は、地域の未利用バイオマスを炭化し、有効な土壌改良資材としての機能を持っています。作物の品質向上や収穫量の増加に寄与するとされています。
実証実験の目的と期待される効果
実証実験の中では、コーヒー豆の収穫量や品質、さらには農地や土壌の炭素貯留量の分析が行われます。これにより、環境再生型農業の実現可能性を探ります。将来的には、ダテーラ農園が取り組む持続可能なコーヒー生産システムの推進へとつながり、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量削減を実現することが目標です。
環境再生型農業への取り組み
このプロジェクトは、単なる農業の効率向上にとどまらず、気候変動への対応とその影響を緩和することを目的としています。TOWINGの取り組むカーボンインセットの実現を通じて、持続可能な農業の世界を広げることが期待されています。カーボンインセットとは、サプライチェーン内部で削減された温室効果ガスを再利用する仕組みであり、これによりサステナブルな未来が築かれることを願っています。
持続可能な未来を目指して
こうした取り組みは、持続可能性がますます求められる現代において、企業が社会的責任を果たす大きな一歩となります。TOWING、森永乳業、兼松の三社が手を取り合い、持続可能な次世代の農業と食料生産のあり方を示すことを目的としています。これからの動きに注目が集まります。
株式会社TOWINGは、名古屋大学発のスタートアップ企業として、サステナブルな農業を推進することを使命としています。温室効果ガスの削減と、減化学肥料の実現を目指し、社会的貢献を果たす道を模索しています。
参考リンク