ソフトバンク発のOOHプラットフォーム「オーマッチ」が資金調達を実施

オーマッチが新たに資金調達を実施

「オーマッチ」は、OOH（Out of Home）広告に特化した革新的なプラットフォームです。この度、オーマッチ株式会社はファーストライト・キャピタル株式会社をリード投資家として、総額1.2億円の資金調達を成功させました。この資金を元に、OOH市場におけるユーザー体験の向上を図る新機能の開発が進められます。

OOHとは何か？

OOHは、屋外に設置される広告を指す言葉で、具体的には交通広告や大型ビジョン、デジタルサイネージなどが含まれます。近年、個人情報保護のトレンドからWeb広告の効果が低下している中、OOH広告は注目を集めています。特に、「設置エリアによるセグメンテーション」が可能であることから、新たなターゲティング広告として企業のニーズを満たすことが期待されています。

オーマッチの特徴と機能

これまでのOOH広告市場は、複雑な取り引き構造と情報の透明性不足が課題でした。「オーマッチ」は、これらの問題をテクノロジーの力で解決しようとしています。

例えば、広告枠の注目度を分析できる人流データ連携機能や、オンラインでのワンストップ取引が可能な機能を今後開発していきます。これにより、クライアントはコストや取引方法に悩むことなく、効率的な広告出稿が実現できます。

OOH広告の透明性を高める取り組み

また、これまで曖昧だった広告効果の計測を、人流データを活用することで定量的に行うことが可能になります。このシステムによって、広告主はより戦略的なプランニングができ、ターゲット層へのリーチが明確になります。

市場の挑戦と未来に向けて

オーマッチ株式会社は、すでに首都圏の1都3県や関西エリア、東海エリアにサービスを展開しており、約20万件のメディアを掲載しています。新たに顧客層の開拓やオリジナルのOOHガイドブック制作に向けた活動も行う予定です。このように、OOH広告市場はデジタル化が進む中、新たな展開を迎えています。

出資者であるソフトバンク株式会社の青野氏は、「オーマッチは屋外広告業界のアナログな側面をデジタル技術により変革し、新しいビジネスモデルを創出する」ことを期待しています。さらに、デジタルサイネージや位置情報データと連動することで、広告効果の可視化が進んでいる現状も注目されています。