音声DX技術を用いた新たな商談手法の実証実験開始!
株式会社かんざしは、2025年2月20日から9月30日までの期間、オンライン商談をより効果的に行うための実証実験を進めると発表しました。この実証実験では、NTTドコモが開発した「音声DX基盤」を活用し、商談の質を定量化することを目指します。かんざしは、自ら開発したオンライン商談サービス「どこでもSHOWBY」と合わせて、商談の内容をデータとして分析し改善点を洗い出すことを試みます。
実証実験の目的とその内容
従来、商談内容の評価は経験則に頼ることが多く、また結果としての成約や合意からしか見えてこなかった課題を踏まえ、かんざしは音声データを数値化した新たなアプローチで取り組むことにしました。具体的には、会話の自動文字起こしや会話速度の数値化、発話比率、さらには会話中のニュアンス分析と要約機能が含まれています。これにより、利用者は商談の質を客観的に判断し、改善へとつなげることが可能になります。
この実証実験は利用者全員に対して無料で機能を開放し、商談の質を定量的に評価する手法を提供。参加希望者は、期間中に「どこでもSHOWBY」を利用することで自動的に参加となります。期間終了後には実験に関するアンケートに協力することで、さらなるフィードバックを収集する予定です。
期待される成果とその意義
今回の実証実験では、「標準的な指標は存在しないが、自身のベスト値を探す」というコンセプトをもとに進められます。例えば、会話速度においては、業界や商材、声のトーンによって最適な速度が異なることから、それぞれの利用者が自らの商談にとっての「ベスト値」を見つけ出す手助けをすることが狙いです。
商談を行う際には、成績が良い同僚との違いを数字で明確にし、何が成功の要因となっているのかを分析することで、相手へのアプローチ方法を改善することが期待されます。このように、音声DX基盤を用いることで、より効果的な商談が実現される可能性があります。
音声DX基盤の技術的背景
NTTドコモによる音声DX基盤は、音声データを多角的に解析するための高度な機能を備えています。その特徴には、音声認識やニュアンス分析、さらには話者分離などさまざまな音声分析技術が統合されており、企業が多様な業務シーンで活用できるように設計されています。これらの技術は、営業やカスタマーサポート、教育など多岐にわたる分野での改善に寄与することが期待されており、今後のビジネスシーンでの音声データ活用が注目されています。
「どこでもSHOWBY」とは?
「どこでもSHOWBY」は、かんざしが開発した業界最安値を目指すオンライン商談ツールです。インストール不要で簡単に使用でき、商談、面談、接客に特化した機能を提供しています。これによって、商談開始時の操作がよりスムーズになり、業務の効率化が図られます。
将来的には、今回の実証実験を通じて商談の質向上を図り、お客様のニーズに応じたサービス開発を継続して行っていく意向が示されています。かんざしの挑戦が今後どのような成果をもたらすのか、多くの期待が寄せられています。