全国初の相談AI導入
奈良市は、つながりAI株式会社が提供するAIを利用した女性問題相談サービスの提供を開始します。この画期的な取り組みは、2026年9月1日よりスタートし、奈良市に居住または勤めている人々に向けて、24時間365日、LINEを通じた相談が可能になるというものです。AIを活用した傾聴型のサービスであり、人々が抱える繊細な悩みを受け止め、支えになることを目的としています。
新しい相談の形
この新サービス「女性問題相談」は、DVや性暴力、生活困窮といった様々な問題に対して対応します。また、性別問わず相談を受け付けており、より多くの人々が気軽に利用できるように配慮されています。AIは相談者の感情に寄り添い、状況を整理する手助けを行ないます。
AIによるリスク検知
サービスの導入により、AIは相談内容をリアルタイムで分析し、高リスクな案件があった場合には管理者へ即座にアラートを発信します。また、相談者が有人サポートを希望した際には、これまでの対話履歴を保持したまま、直接奈良市の相談員に引き継ぐ仕組みも整えています。
相談における安全設計とプライバシー
AIはむやみに肯定的な応答をせず、「自害」や「他害」といった危険を示す相談内容に関しては、適切に制止します。また、必要に応じて警察や医療機関、女性相談窓口などの情報を提示することで、相談者への適切な支援の提供を目指します。さらに、相談データは厳密なセキュリティ基準に基づき保管され、情報漏洩を防ぎます。
地域での連携強化
これまで奈良市では専門の相談員が電話や面談での相談を行っていましたが、新たにAIを取り入れることで、いつでも相談できる入口が増えました。これにより心理的なハードルを下げ、必要な支援へと迅速に繋げることが可能となります。
まとめ: 新しいセーフティネットの形成
つながりAIの代表である駒崎弘樹氏は、「相談したいと思ったときは、行政窓口が開いている時間とは限らない」とコメントしています。AIサービスが夜間や休日の相談にも応じることで、誰もが気軽に支援を受けられる社会を目指す新たなセーフティネットの形成へ向けた一歩となるでしょう。
この取り組みは、奈良市が持つ相談支援の質を高めるだけでなく、地域社会全体が抱える問題に対する理解を深め、より良い支援体制の実現へと繋がることが期待されています。