デザインと社会が交わる新たな情報ハブ、NOSIGNERのWebリニューアル
株式会社NOSIGNER(ノザイナー)は、2025年9月30日付けで、法人設立12周年を迎え、自社のWebサイトを全面的にリニューアルしました。これにより、社会課題に取り組むためのデザインの知見を公開し、より多くの人々が参加できる環境を整えることが目指されています。
Webサイトリニューアルの目的
今回のリニューアルでは、単なるプロジェクト紹介から一歩進み、「デザインの社会的価値」と「良いデザインを実現するための手法」を組織的にまとめた情報サイトとして再構成されています。ノザイナーは、社会課題に挑むために必要な情報を提供し、専門家だけでなく誰もがアクセスできる環境を整えることを目的としています。現代のデザインの価値やプロセスはしばしば「センス」や「経験」といった要素でしか評価されず、その実際の影響やプロセスが見えにくくなっています。このリニューアルを通じて、ノザイナーはこれらの視点をクリアに伝えていきます。
主なリニューアルポイント
1. 情報ハブとしての再定義
新しいWebサイトは、「社会課題とデザインをつなぐ情報ハブ」として機能します。実践的な知識を「知のアーカイブ」として整理し、最新のデータや図解、分析を交えた新コンテンツを多岐に渡って追加しました。これにより、デザインの力で社会課題に挑むための足場を誰もが利用できる形にしています。
2. 社会課題とデザイン領域の整理
サイト内容は、7つの社会課題(防災、持続可能性、食、衛生、地域、コミュニティ、教育)と9つのデザインソリューションの2つの軸で体系化されています。各課題ごとに背景や現状をデータや図解を通じて提示し、デザインの役割についての洞察を提供します。これにより、企業や行政、研究者、デザイナーがそれぞれのニーズに合わせて活用できる内容を実現しています。
3. 表現とユーザーインターフェースの設計の見直し
デザインの対比を強調するために、黒と白の背景を用いたビジュアルデザインを採用し、太刀川英輔による著作『進化思考』の引用を効果的に挿入することで、思想と実践の一貫性が示されています。
4. 新たなコンテンツと機能の追加
リニューアルに伴い、最新情報を発信するNEWSページや、ノザイナーの社内文化や制度を紹介するOUR CULTUREページも新設されました。また、会社紹介資料もダウンロード可能で、問い合わせも容易になっています。
代表コメント
NOSIGNERの代表である太刀川英輔氏は、デザインのシンプルな思考を強調しています。「本当に必要な目的を見つけ、革新かつ美しい変化をデザインすることが、私たちの目指す道です。」と述べ、クライアントは発注者ではなく、一緒に未来を創る共創者であるべきだと述べています。
新しいWebサイトを通じて、ユーザーは自身の方法で社会課題に挑戦することが期待されています。デザインと社会を結びつける取り組みを通じ、より良い未来を共に築いていくことを、NOSIGNERは目指しています。
NOSIGNERについて
NOSIGNERは2013年に創設され、デザインを通じた社会課題の解決に取り組むデザインファームです。建築やプロダクト、グラフィックデザインなど多様な領域で活動し、ブランディングやソーシャルデザインにも携わっています。詳細は公式Webサイトをご覧ください。
公式Webサイト