奥村印刷の革新パッケージ「beakx」との出会い
2025年10月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催された「JAPAN PACK 2025」において、奥村印刷株式会社の新製品『beakx』が最優秀賞に輝きました。この受賞は、製品の独自性や社会貢献性、革新性が高く評価されたことを意味しています。
受賞の背景
受賞した『beakx』は、特許技術に基づく折り紙食器『beak』を応用した新しいパッケージです。この製品は、従来の包装に「ミシン目」と「折り曲げ用スジ」を採用し、箱から皿へと変化する機能を提供します。これは、特に災害時において食器が不足する可能性を考慮し、食品と組み合わせて利便性を高めることを目的としています。
独自のロック機構
『beakx』の革新的な点は、紙の反発力を利用した独自のロック機構です。これにより、接着剤やハサミを使わずとも、簡単に頑丈な皿構造を実現しました。この技術は使用者にとって使いやすく、また安全性も保障されています。
環境への配慮
環境問題が深刻化する中で、社会貢献性も評価されています。『beakx』は、FSC森林認証紙を用い、清潔な製造環境において100%再生可能エネルギーを利用して作られるため、環境への影響を最小限に抑えています。また、食器が必要な場面において、洗い物が不要となる点は水資源の節約にもつながります。
開発担当者の想い
この革新的なパッケージの開発を担当した、奥村印刷の取締役常務執行役員、山田秀生氏は、受賞に対する喜びを伝えました。「beakxは、パッケージを単なる容器としてではなく、生活インフラの一部と見なすことから技術開発が始まりました。特に日本が抱える災害リスクやSDGsへの関心の高まりを受け、私たちの製品に『安心を包む』という新しい使命を持たせることができました。」
山田氏は今後、国内外の食品メーカーや防災関連企業との連携をさらに強化し、『beakx』の普及とグローバル拡大に向けた活動を推進すると語っています。
JAPAN PACKの注目ポイント
「JAPAN PACK 2025」におけるこの成果は、奥村印刷のブースで披露された新しいアイデアと技術が、業界内外の注目を集めている証です。展示会は非常に高い関心を集め、多くの来場者が『beakx』に魅了されていました。
この受賞を受け、今後の展開にますます期待が寄せられます。私たちの生活を支える新たな製品が、環境への配慮をも忘れずに進化していくことを願います。