スタートアップの成長を支える新しいマッチングサービス「CxO-Pass」

スタートアップの成長を支える「CxO-Pass」のエコシステム

最近、株式会社StartPassとアクシスコンサルティング株式会社が共同開発したマッチングサービス「CxO-Pass」が注目を集めています。スタートアップ企業の経営人材不足に悩む中、わずか1年で登録者数が500名を突破したこのサービスについて詳しくて見ていきましょう。

スタートアップ経営の現状

現在、日本のスタートアップ支援は様々な面で加速しており、資金調達環境も整いつつあります。しかし、その一方で、特にCOOやCFO、CMOといったCxOクラスの人材が不足しているという課題があります。このような中で、StartPassは「日本をスタートアップしやすい国へ」というミッションを掲げて、企業と人材を結びつけるプラットフォームを提供しています。

「CxO-Pass」とは何か？

「CxO-Pass」は、副業や業務委託という柔軟な雇用形態でスタートアップと経営人材を繋ぐマッチングサービスです。この仕組みにより、CxOを目指す人材にも新たな経営経験を積むチャンスを提供しています。これは、スタートアップにとっては即戦力となる経営人材を確保することができる一方で、候補者には経営経験を副業で積む機会を与えるという、互恵的な利益が期待できるシステムです。

主な特徴

1. 希少な求人の紹介
スタートアップのファウンダーは、創業直後やシードフェーズのCxO人材を求めています。StartPassは、多くのスタートアップ企業と強いリレーションを持ち、それぞれの経営課題を直接理解しているため、的確な求人情報を提供できます。

2. 副業CxOの提供
副業としてのCxOの雇用は、ファウンダーとの相性や組織文化を重視する上で重要であり、副業を通じて相互理解を深めることで、正社員としての参画がスムーズに進むという利点があります。

登録者とマッチングの現状

2025年9月末時点で、CxO-Passには523名の登録者がいます。そのうち206名が既にスタートアップとコンタクトを取り、さらに208名が面談の調整を進めています。このサービスを利用することで、リスクを抑えながらスタートアップとCxO候補者の接点が生まれています。また、スタートアップ側からは50件の求人が登録されており、月に20〜30件の案件が動いている状況です。

特に興味深いのは、約70％の登録者が30〜40代で、さまざまな経営経験を持つ人材が集まっていることです。これにより、スタートアップ企業が必要とする多様な視点やスキルをもった人材を確保することができます。

利用者からの声

実際にCxO-Passを利用した人々からは、驚くべき反応が寄せられています。例えば、ある20代の男性は、国内の大手ITコンサルティング会社に在籍しながら、スタートアップで副業COOとして参画。「資金調達資料の作成や事業戦略のプランニングに関わる中で、スタートアップのカルチャーを身近に体験し、『いつか起業したい』という夢が現実味を帯びてきた」と語っています。

また、40代の男性は製造業のDXスタートアップで副業を通じて関与し、「事業の成長可能性を実感できたし、自分の知見を活かせる貴重な体験になった」と話しています。企業側からは、事業推進に強い人材と出会えたことに感謝の意を示す声が多く寄せられており、求人と人材のマッチング精度の高さが伺えます。

未来へのビジョン

StartPassは、今後の展望を掲げており、2027年までに登録者数を5,600名に拡大することを目指しています。幅広い雇用形態を支え、スタートアップの経営基盤を強化すると同時に、日本の人材流動性を向上させることに貢献する方針です。

顧客との持続的な関係構築を進める中で、CxO-Passはスタートアップと経営人材の双方にとって必須の存在になることが期待されます。このような取り組みを通じて、ますます多くのスタートアップが成功を収めることを願っています。