認知症の人が自分らしく暮らすための挑戦
日本の社会において、認知症や軽度認知障害(MCI)を持つ人々は、ますます増加しています。2040年には、約1,200万人に達する見込みで、その中には584万人の認知症患者が含まれています。この状況を受けて、私たちはどのようにして共に生きる社会を実現することができるのでしょうか。
その答えの一つとして、「オレンジイノベーション・アワード2024」が開催されることになりました。このアワードは、認知症の当事者が主体的に参加し、そのニーズを反映させた製品やサービスを表彰することを目的としています。
「オレンジイノベーション・アワード」について
「オレンジイノベーション・アワード」は、当事者参画型開発を促進し、認知症の方が生活上の課題を解決し、自分らしい日常を送るための製品開発を支援するイベントです。企業や団体が、認知症患者と共にその生活課題に取り組むプロセスを重視し、その成果を広く発表する機会を提供します。
最優秀賞、優秀賞、特別賞など、様々な部門が設けられており、受賞者はその名誉を全国に広めながら、改めて認知症の理解促進にも寄与します。
応募の条件と評価基準
応募の対象としては、認知症の人との共創を重視し、開発されたユーザーフレンドリーな製品やサービスが求められます。また、市場導入前の段階でも、当事者参画型開発として認められた活動は評価対象となります。
審査基準には次のポイントが含まれます:
1. 認知症当事者の視点や意見が反映されているか
2. 独自性や独創性があるか
3. 認知症当事者を含む生活者のQOL(生活の質)向上に寄与する期待があるか
4. 広く普及させたいと思える製品やサービスであるか
応募期間と今後のスケジュール
「オレンジイノベーション・アワード2024」の応募は、2024年11月26日から12月26日の正午まで受け付けています。受賞者の発表は2025年2月中旬、そして表彰式は2025年3月5日に行われます。この機会にぜひ、自身の取り組みを応募してみてはいかがでしょうか。
最後に
認知症と共に暮らすことが当たり前の社会を目指すためには、私たち一人ひとりの理解と行動が必要です。「オレンジイノベーション・アワード2024」を通じて、実際の活動を広め、より多くの人が認知症について考えるきっかけとなることを期待しています。詳細や応募方法については、公式ウェブサイトをご覧ください。
オレンジイノベーション・アワード2024 Webサイト
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