古い機械を蘇らせる「サンアイ・ドック」の取り組み
備後三原にある有限会社三愛機工は、創業から40年を迎えた老舗の機械設計設備の会社です。この会社は、レトロフィットサービスを通じて、古い設備や機械の再生を行う「サンアイ・ドック」を2020年1月からスタートさせました。この取り組みの裏には、世の中から失われつつあるものを再生させたいという強い想いがあります。これまでに6,000件以上の修理や改造を手掛けてきた実績を基に、顧客のニーズに応じた最適なプランを提案しています。
なぜ古い機械の再生が必要なのか?
機械業界では、特に生産終了になった製品や廃業したメーカーの機械が多く存在します。これらの古い機械は、部品供給の終了や技術の陳腐化により、そのまま使用することが難しい状況です。しかし、これらの機械には独自の特性や製造技術があり、新しい機械では再現できないことが多々あります。そのため、企業は維持するための方法を模索せざるを得ないのです。
「サンアイ・ドック」では、以下のような問題に対しても対応しています。
- - 摩耗した部品が異物混入の原因になっている場合、交換可能な市販部品への設計変更
- - 鉄製部品のサビを防ぐためのステンレス製への変更
- - 古い規格の部品が入手困難な状況での現行規格品への改造
- - 機械が持つ独自の魅力を損なわず、効率よく使用できるようにする
- - 使用中の機械の安全性や強度を向上させることで、破損リスクを減少させる
多様なニーズに応えるサービス
サンアイ・ドックは、機械の特性や顧客の要望に応じて個別のソリューションを提供します。これまで培った技術と経験を活かし、ベテランの担当者が現地に直接出向き、詳細なヒアリングを行います。このプロセスにより、その会社のニーズに最適な再生計画を練り上げます。また、「使い勝手が悪い」「作業効率を上げたい」「安全対策を強化したい」といった課題に対しても、独自のアイデアで革新的な解決策を提案し、より快適な職場環境づくりに貢献しています。
これまでの実績として、機械メーカーが廃業または倒産したためにサポートが受けられないケース、部品供給が終了した古い機械、独特の製造方法が求められるケースなど、さまざまな状況に柔軟に対応してきました。特に、事業承継を考えている事業者にとって、機械の状態を維持することは重要な課題です。サンアイ・ドックのサービスを利用することで、古い機械の再生を通じて、持続可能なものづくりが可能になるでしょう。
連絡先
「サンアイ・ドック」に関する詳細やご相談は、以下の連絡先までお問い合わせください。
- - 住所:〒723-0134 広島県三原市新倉2-13-11
- - 会社名:有限会社三愛機工
- - 代表取締役:上中谷 浩(カミナカヤ ヒロシ)
- - 電話:0848-66-3373
- - 携帯:090-1015-6605
- - メール:[email protected]
古い機械を再生することで、企業の過去と未来をつなげるサンアイ・ドックの取り組みは、持続可能な市場への第一歩になることでしょう。