カネバンが進化
2024-08-19 13:19:36

カネバン、フィギュア製造の新たなステージへ進化する

株式会社カネバンが2024年8月1日付けで、フィギュアやプラモデルなどの設計を手掛ける株式会社プロスリンクの100%株式を取得し、子会社化しました。この動きは、カネバングループが目指しているフィギュアやプラモデルの完全国内生産を推進するための重要なステップとなります。

フィギュア市場は現在、円安の影響を受けているものの、国内では依然として高い需要を誇っています。カネバンは、この需要に応えるために国内での製造体制を強化する必要がありました。プロスリンクを傘下に置くことで、商品設計のボトルネックを解消し、様々なグレードのフィギュアの国産化を実現するという狙いがあります。

今回の子会社化により、カネバングループはプロスリンクの優れた商品設計能力と、グループが保有する金型技術、射出成型技術、塗装や印刷技術、さらには検品や梱包のノウハウを融合させ、企画から製品化までの一貫したプロセスを実現します。このようにして市販フィギュアの量産化を進める方針で、これが国内外への市場拡大につながると期待されています。

さらに、カネバンは、生産したフィギュアを北米やアジア市場にまで展開し、日本国内に留まらない新たなビジネスモデルを実現することを目指しています。「日本のコンテンツを日本で製造し、海外に輸出する」という姿勢で、外貨獲得に向けた取り組みも進めるとしています。

また、都内で進行中のフィギュア製造工場が2024年内に完成する予定であり、これを基に「価格」「クオリティー」双方において世界基準の「メイド・イン・ジャパン」のフィギュア製造を狙っています。

さらに、カネバンはエシカル素材として、農地所有適格法人である株式会社ちーのが生産する米を原料にしたフィギュアも開発する計画を進めています。これにより、原料から完成品までを完全国産で行う仕組みを確立し、消費者のニーズに応える製品を提供しようとしています。

一方で、プロスリンクは電子玩具の分野でも今後の成長を目指しており、2026年の販売開始に向けて設備や人材の拡充を計画しています。これにより、玩具市場における多様なニーズに応えることが期待されています。

株式会社カネバン


1997年に設立されたカネバンは、板金塗装における高い技術力で評価を受けてきました。2011年からアニメやゲームをテーマにしたキャラクターグッズの製造を始め、現在では年に1,000万個以上を国内で製造しています。2020年以降はM&Aを通じて製造関連企業を傘下に加え、さらなるケーパビリティの向上を図っています。

株式会社プロスリンク


神奈川県相模原市に本社を構えるプロスリンクは、玩具や電子機器の設計を専門とする企業です。フィギュアやプラモデルを中心に多様な商品設計を手掛けており、その実績は業界内で高く評価されています。


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会社情報

会社名
株式会社カネバン
住所
電話番号

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