武蔵野大学学生が徳之島の特産品をジャムとして商品化！

武蔵野大学の新たな挑戦、徳之島のたんかんジャム

武蔵野大学の学生たちが、鹿児島県の徳之島町と協力して開発した「アマミノクロウサギ共生たんかんジャム」が、羽田空港で先行販売されることが決まりました。この取り組みは、学外学修プログラムの一環であり、地域とのつながりを深める貴重な機会となっています。

共生の物語

徳之島町では、かわいいアマミノクロウサギが絶滅危惧種である一方で、その生息がたんかんの木に悪影響を及ぼすことが問題視されてきました。そこで町は、農家と協力し、アマミノクロウサギと共生する方法を模索し、その一環向けた新たな産業の創出にも取り組んでいます。学生たちは、アマミノクロウサギの存在を活かしつつ、たんかん農家の持続可能な営みを支援するために、特産品であるたんかんを使用したジャムのパッケージデザインを手がけました。

制作に参加した文学部日本文学文化学科2年生の山中千歩さんは、徳之島での学びを振り返り、「このジャムを通じて共生の物語を知ってもらい、さらに徳之島に興味を持ってほしい」と語ります。地域の人々との意見交換を経て、自然と農業の調和を感じられるデザインが完成しました。学生たちの工夫と想いが込められたこのジャムのデザインは、徳之島の象徴であるアマミノクロウサギとたんかんの魅力を伝えるものとなっています。

商品詳細と発売情報

完成した「アマミノクロウサギ共生たんかんジャム」は、2025年9月19日（金）から9月25日（木）まで、羽田空港で開催されるJALふるさと納税フェアで先行販売されます。価格は、1,200円（税込）。さらに、道の駅とくのしまやオンラインショップでも購入できる予定です。

教育と地域創生の取り組み

武蔵野大学のフィールド・スタディーズ（FS）プロジェクトは、2015年から徳之島町との連携を続けており、これらの取り組みを通じて地域の特産品や文化を広く発信してきました。これまでにも農業体験やエコツーリズムの開発を行い、地域発展に寄与しています。今回のプロジェクトは、その集大成とも言えるものであり、学生たちが地域の生産者と共に歩んだ道のりを経て誕生しました。

期待される未来

今回のたんかんジャム開発は、地域社会の持続可能な発展に向けた新たな試みであり、共生の重要性を再認識させる契機となるでしょう。徳之島の自然と人々の歴史を包み込んだこのジャムには、多くの方々に手に取っていただきたい思いが込められています。

武蔵野大学は、地域社会とのつながりを強化し、持続可能な未来を見据えた教育を続けていきます。ジャムを通じて、人と自然の結びつきを感じ、鹿児島よる徳之島の魅力を広めていくことでしょう。