地域の文化を未来に繋ぐ「じばさん商店」のリニューアルオープン

秩父の文化を未来に発信する「じばさん商店」のリニューアルオープン

今年の3月24日、秩父市に新たに生まれ変わった「じばさん商店」がオープンしました。この店舗は、地元の文化や産品を時代に合わせて発信できる場を目指してリニューアルされたものです。37年間親しまれてきた地場産センター物産館が、現代の顧客ニーズに応えるために新たなスタートを切りました。

リニューアルの背景

地場産センター物産館は、老朽化や新型コロナウィルスの影響などから売上が減少。これに対抗するため、地域の活性化を図る国の地方創生推進交付金を活用して、施設全体を刷新しました。お客様の喜びを第一に考え、地域商社としての自立を目指し、雇用の創出にも取り組んでいます。

地域の手で作り上げた空間

新たな店舗は、店舗設計を地域の設計・施工会社である「WAPLUS」が手掛けました。温かみのあるデザインで古き良き文化を残しつつ、秩父の木材と古材を使って商店らしい雰囲気を醸し出しています。また、地元グラフィックデザイナーの「ｍalme design」によって、柔らかい印象のロゴや施設内デザインが完成しました。ロゴは秩父銘仙の矢羽根柄をモチーフにしており、地域の伝統を象徴しています。

商品が揃うショッピングエリア

じばさん商店内には、地元の新鮮な野菜や果物を取り揃えた「じばベジ」コーナーや、秩父の伝統的な特産品、新商品など、多彩な商品が並びます。地元の生産者と協力しながらフードロス削減の取り組みとして、規格外の野菜も提供。また、観光客だけでなく地元住民の日常にも寄り添う商品を揃えています。

和菓子の「ちちぶ餅」や、秩父地域のオリジナルフード「しゃくしな漬」、リコッタチーズを使用したカップチーズケーキなど、地域の味が楽しめます。許容されるカフェエリアでは、秩父の特産物を使った料理やお土産品を楽しめるスペースが提供されています。

コミュニティスペースでの地域交流

じばさん商店の2階には、地域の人々が集まるコミュニティスペースがあります。ここにはWi-Fiが完備されており、フードコートではおにぎりや丼ものを楽しむことができます。ストリートピアノも設置されており、参加型イベントも行われる予定です。この空間は、地域住民との交流やリラックスの場として活用されています。