CYCLE by Mauro Colagreco、日本初のプラスチックフリー認証を誇る!
CYCLE by Mauro Colagrecoが、日本で初めてプラスチックフリー認証(Plastic Free Certificate)のグレードBを取得しました。この取得は2025年3月のことであり、日本の全業界では初の偉業です。さらに、東アジア地域のレストランの中では最も高いグレードとなります。これは、シェフであるマウロ・コラグレコが提唱し実践する「循環型ガストロノミー」の理念を体現し、環境に配慮した飲食業を実現する重要な一歩です。
プラスチックフリー認証とは
プラスチックフリー認証は、使い捨てプラスチックの使用を最小限に抑え、持続可能な環境を目指す認証機関によって提供されます。2018年にイタリアの環境専門家、ジュゼッペ・サルア・チンクエグラーナによって提案され、12名の専門家によって基準が設定されました。認証には5つのグレードが存在し、全体での取り組みに応じて評価が変わります。
現代のプラスチック問題は深刻です。毎年、3億トン以上のプラスチックが生産され、そのうち1270万トンが海洋に放出されています。このような状況は水質や海洋生物に重大な影響を及ぼしており、WWFのデータによれば、私たちは週に約5グラムのプラスチックを摂取しているとされています。
CYCLEの取り組み
CYCLEは2020年1月にフランスのミシュラン三つ星レストラン「Mirazur」として世界初のプラスチックフリー認証を取得し、その精神を引き継いでいます。店舗オープン以来、使い捨てプラスチックの削減に全力で取り組んでいます。
具体的な取り組みとしては、次のような活動があります:
- - ラップフィルムの使用を廃止
- - ユニフォームのクリーニング用使い捨てプラスチック袋を廃止し、年間10.2kgプラスチックを削減
- - 食材のプラスチック包装を減らし、約16.5kgのプラスチック削減
- - プラスチックボトルの使用を完全に排除
また、地元の食材を使用し、未利用の魚や増えすぎた鹿・猪を活用するなど、循環型のアプローチを強化しています。次に、ゼロウェイストレシピを開発し、食材の端材をブイヨンなどに利用することで、食品ロスの削減にも努めています。さらに、店舗内にはハーブや野菜を栽培し、地産地消を推進しています。
マウロ・コラグレコシェフについて
マウロ・コラグレコシェフは、フランス・マントンのミシュラン3つ星レストラン「ミラズール」のオーナーで、世界のベストレストラン50では2019年に1位、2021年には殿堂入りを果たしています。彼は、食と地球保護の融合への情熱を持ち、ユネスコの親善大使としても環境保護に力を注いでいます。彼の料理哲学は「循環型ガストロノミー」として知られ、持続可能な食材の使用を推進しています。
循環型ガストロノミーとは
循環型ガストロノミーは、マウロ・コラグレコシェフが発信した理念であり、社会への責任と高級料理の両立を目指しています。具体的には、有機農法で育てられた地元の旬の食材を重視し、生物多様性を維持しながら料理をすることが求められています。その過程で、使い捨てプラスチックの排除と、地球に還元するための調理技術の開発が強調されています。
店舗概要
CYCLE by Mauro Colagrecoは、自然の美しさや共生を料理で表現し、プラスチックフリーや廃棄ゼロレシピなどの取り組みを積極的に行っています。2025年にはミシュランガイド東京でオープンから1年で「一つ星」と「サービスアワード」を獲得しました。
- - 住所:東京都千代田区大手町1丁目2番1号 Otemachi One 1階
- - 電話番号:03-6551-2885
- - 営業時間:平日 17:00 - 23:00、週末 11:30 - 15:00 と 18:00 - 23:00
- - 定休日:月曜日
公式ウェブサイトやInstagramで最新情報をチェックして、サステナブルな食体験を楽しんでください。