スポーツスポンサーシップの新たなROI測定ソリューション、NextStairsと電通マクロミルが業務提携
最近、株式会社NextStairsが株式会社電通マクロミルインサイトと提携を結び、スポーツスポンサーシップの価値を測定する新しいサービスを立ち上げることが明らかになりました。これは、スポーツチームやアスリートに対する広告や社会的価値を可視化するための重要な一歩です。
提携の背景
国内のスポーツマーケティング市場は急速に拡大しています。特に2024年には、スポーツ参加市場が前年比24%増の約1.7兆円、スタジアム観戦市場でも57%増と予測されています。こうした急成長の中で、企業はスポンサーとしての投資対効果を迅速に把握し、判断できるニーズが高まっています。このような背景から、両社は協力し、スポンサー効果を定量的に評価できる「統合ROI」の測定サービスを提供するに至りました。
新サービスの特徴
この新サービスでは、NextStairsが持つメディア露出データとSROI分析技術を利用し、電通マクロミルインサイトの消費者パネル調査のノウハウを融合させていきます。「露出量」だけでなく、視聴者の意思変容や行動変化までを包括的に評価できる仕組みを実現しました。
ロゴ露出の即時測定
NextStairsのAI画像認識技術を活用し、スポーツイベントにおけるロゴの露出量を定量化します。その際、掲載位置やサイズ、見え方なども分析し、視覚的な「映え」を評価します。この技術により、従来の他社サービスがシーズン終了後に提供していたデータを、数日で即座に納品することが可能となりました。
科学的根拠に基づく評価
九州産業大学の萩原教授が監修するスコアモデルを用いた評価は、科学的根拠に基づいており、評価の信頼性を高めています。また、電通マクロミルインサイトが持つ全国約3,600万人のパネルネットワークを駆使し、消費者の認知や好意度、購入意向などを測定します。これにより、CSRや売上、社内啓発など、多角的な視点から協賛効果を評価することができます。
購入意向と意識変容の関係
本サービスは、従来の露出量の評価を超えて、視聴者の意識変容と因果関係を分析したり、性別、年齢、地域といったターゲット別の効果分析も行えます。これにより、企業は自身のスポーツマーケティング活動がブランド価値向上に寄与しているかどうかを、定量的・定性的に把握することができます。
今後の展望
この新たなROI測定手法は、より高い即応性を持ち合わせており、幅広い業界での導入が期待されています。企業がスポーツマーケティング活動の意思決定を行う際に、より良い指針となることでしょう。
企業情報
電子・通信マーケティングの分野で強い基盤を持つ電通マクロミルインサイトと、そのデータ分析技術を駆使したNextStairsが手を組むことで、今後のスポーツスポンサーシップの価値がより鮮明に可視化されていくことが期待されます。顧客が求める情報を迅速に提供するため、両社の専門知識とノウハウがフルに活かされることでしょう。
この新しいサービスがもたらす変化は、スポーツ業界のみならず、企業全体のマーケティング戦略に新しい風を吹き込むことでしょう。今後も両社の動向に注目です。