近年、全国各地で熊による事故が増えており、特に山間部や里山、住宅地周辺での遭遇リスクが高まっています。このような状況を受けて、徳島県阿南市に本社を置くバイオ科学株式会社が新たに開発した国産熊スプレー『熊一目散』が、2025年5月から全国で販売を開始します。
この『熊一目散』は、酪農学園大学の佐藤喜和教授の監修のもと、約3年間もの開発にわたって実証データを基にした安全設計が施されています。特に注目すべきは、ヒグマなどに対する忌避効果が認められているカプサイシンを2%以上含んでいる点です。これにより、最大噴射距離は約10メートル、連続噴射時間は約10秒という高性能を実現しました。
使い勝手にもこだわりがあり、ボタン式のノズルを採用し誤噴射を防ぐキャップをそなえています。また、片手で素早く取り出せる専用ホルダーとのセット販売も行っており、アウトドア初心者や農作業を行う方々にとっても使いやすい設計となっています。
さらに、環境面にも配慮されており、海外製品で一般的に使用されている温暖化物質であるHFCガスを使わず、環境負荷の少ないLPガスを採用しています。最近の為替の影響で海外製品の価格が高くなっている中、『熊一目散』は9,900円(税込)からという価格設定で、性能、環境配慮、安全性、コストのバランスを兼ね備えた「選べる国産品」として注目されています。
開発を担った奥谷陽氏は、「熊が人を襲った場合、駆除対象になってしまいます。だから、不必要な接触事故を防ぐことで人も熊も守ることができます。『熊一目散』を通じて、熊と人間が適切な距離を保ちながら共存できる環境を作りたいと考えています」と話しています。
製品概要
- - 商品名: 熊一目散(くまいちもくさん)
- - 成分: カプサイシン2%以上(カプサイシノイド含有)
- - 容量: 280ml
- - 価格: スプレー単体 9,900円(税込)/スプレー+ホルダーセット 14,080円(税込)
- - 販売場所: Amazon、アウトドア専門店、釣具店、ECサイトなど
- - 公式サイト: 熊一目散公式ホームページ
- - 公式Instagram: @kumaichimokusan
バイオ科学株式会社について
バイオ科学株式会社は1983年に設立されて以来、『世界の食料生産の課題を解決する』ことを目指し、水産用ワクチンや畜産用サプリメントの研究・開発・製造・販売を行っています。その成果は持続可能な水産業および畜産業の支えとなっています。
所在地:徳島県阿南市那賀川町工地246-1
事業内容:動物用医薬品・飼料添加物等の研究・開発・製造・販売
公式サイト:
バイオ科学株式会社公式ホームページ