AIとの対話が生む新たな学びの革新
株式会社コンピュータ技研(以下、コンピュータ技研)は、「世界に『0』をONする会社」というスローガンのもと、最先端の教育方法を取り入れた授業を実施しました。これは、武庫川女子大学で行われた授業で、学生がAIに問いを投げかけ、それに対してAIが応答するという全く新しい学びのスタイルです。この取り組みは、若者と中小企業が共に未来を考える「ミライ企業プロジェクト」の一環として、新たな教育の possibilitiesを切り開くものとなっています。
実施背景と目的
従来の教育スタイルでは、一方通行の「教える・教わる」構図が主流でした。しかし、AIの普及に伴い、教育現場でも変革が求められるようになっています。本プロジェクトでは、「AIが教える」のではなく、「AIと共に学びを創る」ことを目的にしました。この新たなアプローチは、学生に主体的な学びを促し、創造的な思考を引き出すもので、教育の在り方を根本から見直すことを狙いとしています。
授業スタイルの特徴
対話型授業「AI松井」の活用
授業では、AI講師としての「AI松井」が登場し、松井佑介の価値観や表現スタイルをベースに生成されたAIが学生の質問に応答します。講師はその応答にさらに補足を加え、学生の質問を元に進行していく「ライブ型授業」が実現されました。
深い問いが生まれる探求プロセス
授業中には、学生から以下のような深い問いが次々と飛び出しました:
- - 「AIに仕事は奪われるのか?」
- - 「100年後の社会はどうなっているか?」
- - 「愛とは何か?」
特に「AI=愛」との言葉遊びが生まれた瞬間、教室の雰囲気は一変し、AIを通じて人とのつながりを考える場となりました。
予期待たる展開と学習効果
授業の結尾には、AIが学生との対話内容を反映させた「希望ある未来の物語」として要約し、意外な展開が見られました。このプロセスを通じて、「答えを求めるのではなく、新たな問いを共に生むこと」が本質的な学びであることが際立ちました。学生の問いが新しい学びや物語を生成する、まさに革新的な学習体験が実現されたのです。
参加者の反響
授業の様子はSNSを通じて発信され、多くの教育関係者や企業の人材育成担当者から注目を集めました。
- - 「問いがないと始まらない構造が、学生の主体性を自然に引き出していた」
- - 「講師も学生も予測不能な展開にワクワクしていた」
- - 「AIの応答を待つ時間にこそ、深い思考が生まれる」
参加者は、学生自身が問いを立てることによって、より興味深く深く学んでいる姿を実感しました。
今後の展望
この実践は「AIと共に学びを創る」教育のプロトタイプとして位置づけられ、今後は他の大学や高等学校でも展開、さらには企業研修への応用や地域探求学習を通じた発展も予定されています。問いを起点とした共創型の教育が、より多くの場面で実現されることが期待されます。
ミライ企業プロジェクトについて
2013年に始動したミライ企業プロジェクトは、若者とともに未来を創ることを目指し、さまざまな企業が理念に共感し合える場を提供するイノベーション・プラットフォームです。教育機関や企業が連携し、地域に根差した学びの場を提供しています。
株式会社コンピュータ技研について
コンピュータ技研は大阪、横浜、佐賀、沖縄などに拠点を持つIT企業で、ソフトウェア開発およびインフラ環境構築を行っています。"オーナーシップ制度"など独自の人事制度を導入しながら、地域との新しいつながりをデザインする活動にも取り組んでいます。