飲食店向けPOSレジ『funfo』の登録店舗数が5,000突破
ファンフォ株式会社が開発した飲食店向けのPOSレジとモバイルオーダーアプリ「funfo」が、登録店舗数5,000を上回りました。これは、飲食業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進展していることを示しています。「funfo」は、小規模な個人経営の店から大手のチェーン店にまで導入されており、その利便性と効果が評価されています。
飲食業界が抱える現状と課題
飲食業界は、長年にわたる人手不足や生産性の低下に悩まされています。特に、日本の飲食業界の87%は従業員50名以下の小規模経営という実情にあります。このような中,小規模店舗では限られた資源の中で新たなシステムを導入することが困難で、導入のハードルが高いという現実が浮かび上がります。
さらに、従来のPOSレジやセルフオーダーシステムは初期費用が高額であり、長期契約を求められるケースも多いため、多くの経営者が導入に対して二の足を踏んでいます。これにより、ホットペッパーによる調査でも、オーダーシステムの導入率は約20%、モバイルオーダーはさらに低い10%以下にとどまっています。これには、飲食業界特有の問題に合ったプロダクトや体制が不足していることも影響しています。
「funfo」の具体的な取り組み
「funfo」は、飲食店向けに特化したシンプルなPOSレジとモバイルオーダー機能を提供することに注力しています。その特徴は以下の通りです:
1.
シンプルな仕様で低コスト化
「funfo」はiPadやiPhone専用アプリで、インストールするだけでオーダーや調理管理が可能です。訪問設置や工事は不要なため、初期投資を大幅に削減できます。直感的なユーザーインターフェースにより、日常業務のオペレーションもスムーズです。
2.
フリーミアムモデルの導入
基本的な機能を無料で提供するフリーミアムモデルを採用しており、経営者は初期費用を気にせずに試すことができます。手頃な価格で高度な機能を利用可能なのも魅力の一つです。
3.
多様な業態への対応
「funfo」は居酒屋、カフェ、フードコートなど各種業態に適したモバイルオーダーとPOSレジ機能を提供しています。「TableCode」による後払いオーダーや、「OrderCode」による先払いオーダーにより、それぞれの店舗のニーズに応えています。
今後の展望
これからの「funfo」は、モバイルオーダーやPOSシステムの基礎機能を強化するとともに、AIを活用した経営データ分析や改善アドバイスの自動化に向けてさらに機能を拡充する予定です。また、キャッシュレス決済や労務管理との連携を強化し、飲食店が直面する様々な課題に対応していく方針です。
特に、今回の5,000店舗登録という成果を機に、より多くの飲食店との関係構築を進め、共に業界を変革していきたいと考えています。ファンフォ株式会社は、飲食業界のDX化を推進するため、飲食店経営者や関連事業者との連携を今後も模索していきます。
結び
「人と食をつなぐ」というミッションの下、ファンフォは新たな高みを目指して成長と革新に邁進します。今後、飲食業界での「funfo」の使用が広がることで、業界全体の効率化と活性化が期待されています。