イノバセル、再生医療分野での大規模資金調達を実施
イノバセル株式会社は、FUNDINNO PLUS+を利用して、合計10.6億円の資金調達を成功させたことを発表しました。この資金は、便失禁や尿失禁の治療を目的とした細胞治療の推進に充てられる予定です。
当社は東京都渋谷区に本社を置き、再生医療を通じて人々の健康とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指しています。現在、切迫性便失禁をターゲットにした再生医療製品「ICEF15」の第Ⅲ相国際共同治験も進行中です。
FUNDINNO PLUS+とは
FUNDINNO PLUS+は、特定投資家から直接の支援を受けるための新しいプラットフォームで、今までにない資金調達の選択肢を提供します。特に、日本における再生医療製品開発を目指すスタートアップにとって、このサービスが選ばれたことは大変意義深いと言えます。
イノバセルの代表取締役ノビック・コーリン氏は、「FUNDINNOに選ばれたことを光栄に思う。特定投資家からの10.6億円という大規模投資は、バイオテック業界全体にとっても大きな励みになる」とコメントしています。
ICEF15の治療可能性
ICEF15は、切迫性便失禁を治療するために開発された細胞治療薬です。これにより、患者自身の筋芽細胞を利用して筋肉の再生を促し、病状の改善を図ります。これまでに、複数の臨床試験が成功を収めており、さらなる研究開発が期待されています。
イノバセルでは、今回調達した資金を用いて、国内外が連携した治験の推進を加速させる計画です。また、米国における試験の準備や、製品製造体制の構築にも取り組んでいく意向を示しています。
日本のバイオテック市場の動向
近年、日本のバイオテック市場は急成長を遂げており、再生医療はその中心として注目されています。FUNDINNOのようなクラウドファンディングサービスが新たな資金調達の機会を提供することで、スタートアップ企業の成長がさらに促進されることが期待されています。イノバセルの取り組みはまさにその先駆けとなります。
本資金調達が成功したことにより、今後の再生医療業界におけるイノバセルの役割がさらに注目されることでしょう。これからの進展に期待が高まります。