埼玉県の若者支援プロジェクト「カドデ・サポート」始動
2023年11月11日、エイチアール協同組合が新たに立ち上げる若者総合自立支援サービス「カドデ・サポート」が、正式に始動します。埼玉県鴻巣市に拠点を置くこの組合は、若者求職者と組合員企業との交流を促進し、持続可能な支援体制を構築することを目指しています。
3つの主要な支援領域
「カドデ・サポート」は、以下の3つを柱にした支援を提供します:
1.
就業支援:新たな職を求める若者に対して、組合員企業が提供する求人情報を提供し、マッチングを行います。また、職場環境や仕事内容についての詳細な情報も共有し、若者の不安を軽減します。
2.
住まい支援:若者が就職後に安定した住居を持てるよう、住宅確保に関する支援を行います。地域内でのシェアハウス提供や、引越しを伴わない転職の推進も特色です。
3.
生活支援:就職後の長期的なキャリア形成を支えるため、各種の生活支援を行います。特に、免許取得やスキルアップのための支援金、勉強会の開催が含まれています。
組合の理念と活動
この協同組合は、主に中小企業が直面する経営上の課題に対して支援を行うために設立されました。若者にとって持続可能な職業生活を築ける環境を整えるため、中小企業側には人財教育やキャリア支援を提供。また、児童養護施設と連携し、若者が社会でスムーズに活躍できるよう支援しています。
組合の理念は「人財育成」で、若者と企業双方が利益を得られる未来を目指しています。社会における格差を少しでも解消し、若者が持つ可能性を最大限に引き出すことを使命に掲げています。
ユニークなサービス内容
「カドデ・サポート」では、通常の面接形式ではなく、企業代表者とリラックスした形で105分間の対話を行うことができます。また、1日限定の会社体験プログラムも用意されており、実際の仕事環境を体験することで職業理解を深められます。これにより、若者は企業に親しみを持ちながら、新たなキャリアの選択肢を見つけることができます。
さらに、組合内にあるシェアハウスを活用すれば、若者は引っ越しなしに異なる企業へと転職することも可能です。さまざまなキャリアパスを意識しながら、多様な職業に触れる機会を提供します。
提供の背景と将来展望
代表理事の上原謙一氏は、「企業と働き手が互いに成長できるよう支援したい」と語っています。彼は、若者が多様な職業を理解し、自身のキャリアを考える手助けを行うことが最も重要だと考えています。将来的には、組合企業間の結びつきを深め、地域社会全体で人財を育成する仕組みを整えたいと意気込みを見せています。
SDGsへの取り組み
「カドデ・サポート」は、持続可能な開発目標(SDGs)の8番目の目標である「働きがいも経済成長も」に向けた活動として、未来を担う若者の成長を支援していきます。企業が持続可能な発展を遂げるには、優秀な若者の力が欠かせません。組合の取り組みは、今後の埼玉県の地域活性化にも寄与していくことでしょう。
この新しい取り組みが、若者たちにとって明るい未来を切り開くお手伝いとなることが期待されています。