LVMHメティエ ダールの特別展「Ambient Weaving」
LVMHメティエ ダールは、2024年9月30日から10月11日まで、パリのショールーム「La Main (The Hand)」で特別展「Ambient Weaving」を開催します。この展覧会は、京都の西陣織を代表する老舗メーカー「HOSOO」、東京大学筧康明研究室、株式会社ZOZO NEXTとの協力により、伝統と革新の融合をテーマにしています。伝統的な工芸技術を現代の技術と結び付け、環境のニュアンスを表現する新しいテキスタイルの開発が進められてきました。
「Ambient Weaving」は、2020年から続くプロジェクトに基づくもので、環境情報を織り込んだ新しい織物を紹介します。これらの織物は、空間や自然環境を再定義すると同時に、色彩や光の変化に応じたアートピースとしての役割を果たします。このプロジェクトは、テクノロジーが文化や自然環境にどのように影響を与えるかを探求し、単なる布地を超えた表現を目指しています。
HOSOOは、12代にわたり京都で西陣織の技術を守り続けている企業で、2023年にはLVMHメティエ ダールとのパートナーシップを結びました。これにより、伝統と最先端の技術が融合した新たなテキスタイルが生まれています。
また、展覧会期間中の10月8日から11日には、予約制で現代的な茶室「織庵」を公開予定です。茶室を囲む織物は、日本独特の透け感が特徴の西陣織で、伝統技術を最大限に活かしています。この茶室は、人々が集まる場としての意義を再考し、現代建築との融合を試みています。また、5Fフロアに設置された「織庵」では、色彩や光の演出を通じて、静かな環境とともに織物の美しさを楽しむことができます。
さらに、B1FフロアではHOSOOのテキスタイルコレクションが展示されています。特別な素材を用いたこれらの作品は、世界のトップクリエーターやファッションブランドから高く評価されており、驚くべき美しさと機能性を誇ります。展覧会を通じて、来場者は伝統的な西陣織の技術と現代アートの融合を体感し、織物を通じて新たな環境の視点を得ることができるでしょう。
この特別展は入場無料で開催され、LVMHメティエ ダールが推進する持続可能性や革新に焦点を当てた理念が表現されています。LVMHメティエ ダールは、持続可能性を重視しながら、世界中に広がる職人とメーカーのネットワークを形成しています。また、HOSOOや東京大学、ZOZO NEXTとの協力を通じて、伝統工芸の発展に寄与しています。展覧会は、未来のアートとファッションの可能性を探る場となる見込みです。
基本情報
- - 会期: 2024年9月30日(月)~10月11日(金)
- - 場所: LVMHメティエ ダール ショールーム「La Main (The Hand)」
- - 住所: 69 Rue Réaumur, Paris 75002
- - 開館時間: 11:00 – 17:00
- - 入場料: 無料
- - 特別協力: 株式会社Tesera
LVMHメティエ ダールの特別展「Ambient Weaving」は、伝統と革新がどのように共存し、さらなる進化を遂げていくのかを見せてくれる貴重な機会です。ぜひ訪問して、未来のテキスタイルとアートに触れてみてください。