Idemitsu Art Award 2024のオーディエンス賞が決定
出光興産株式会社が主催する「Idemitsu Art Award展 2024」において、来場者の投票によって選ばれる「オーディエンス賞」が発表されました。今年の受賞作には、小山内愛美氏の作品『しあわせの系譜-Frontier-』が栄冠を勝ち取ったことが明らかになりました。
この「Idemitsu Art Award」は、公募制の美術賞であり、未来の美術界を担う若手作家に焦点を合わせる企画です。2024年の展覧会は、12月11日から12月23日まで国立新美術館で開催され、6,073名の来場者がこの展覧会を訪れました。中でも、3,233名がオーディエンス賞に投票し、候補として挙がった53作品の中から、小山内氏の作品が強い支持を受けた結果、見事に受賞を果たしました。
小山内愛美氏の受賞作品
小山内愛美氏の受賞作品『しあわせの系譜-Frontier-』は、150cm×150cmのサイズで、箔、岩絵具、紙本彩色技法を用いて描かれています。作品は、彼女自身の深い感受性と独自の視点で表現されており、自然界に生きる生命の息遣いを感じさせる魅力に満ちています。
作者プロフィール
小山内氏は1988年に秋田県で生まれ、兵庫県立明石高等学校美術科を卒業後、秋田公立美術工芸短期大学で洋画を専攻しました。これまでに数多くの個展や受賞歴を持ち、幅広いアート活動を行っています。特に、彼女の作品には“月と蛙”を題材にしたものが多く見られ、独自な視点で自然界とのつながりを描き続けています。
受賞の思い
小山内氏は、この受賞に際し、「皆様の心を捉えられたことを嬉しく思います。私は、蛙を描くことで自然の生命力を表現したいという気持ちから作家を続けています。今後もこのアワードに挑戦し続けたい」とコメントしました。このような情熱と感謝の気持ちが彼女のアートをさらに魅力的にしています。
作品の背景
小山内氏がこの作品を制作するきっかけとなったのは、コロナ禍の影響で生活環境が一変した時期です。その中で、彼女はふと足元を見つめ、シロツメグサの中で生き生きとする蛙や虫たちの姿に心を奪われたと言います。作品には、時代や国境を越えた自然界の美しさと生命力を伝えたいという想いが込められています。
このように、Idemitsu Art Awardは若手作家の作品を広く紹介し、彼らの成長を応援する場としてこれからも重要な役割を果たしていくことでしょう。また、出光興産は「文化・芸術」を企業市民活動の中心に据え、次代を担うアーティストたちの挑戦を支えていくとしています。
以上のように、小山内愛美氏の今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。彼女の作品が多くの人の心に残りますように。自らの進化を続けるため、これからも挑戦し続ける姿勢が伺えます。